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<平成27年第40週>平成27年9月28日〜平成27年10月4日

今週のコメント

第40週の報告です。
感染性胃腸炎の京都府全体での定点あたり報告数は、先週の2.44件から3.77件に増加しました。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告が京都府全体で定点あたり0.77件に増加しました。
流行性耳下腺炎の報告も上昇、定点あたりの報告数は0.53件でした。
伝染性紅斑RSウイルス感染症および突発性発しんの報告はよこばい、手足口病咽頭結膜熱流行性角結膜炎ヘルパンギーナは沈静化もしくは落ち着いているようです。引き続き手洗いおよびうがいの励行などの感染予防対策はお続け下さい。
全数報告対象の感染症については、結核デング熱侵襲性インフルエンザ菌感染症侵襲性肺炎球菌感染症がそれぞれ1件カルバペネム耐性腸内細菌感染症2件報告されました。
今週の基幹定点の報告としてマイコプラズマ肺炎が6件報告されました。頑固な咳が続くことが特徴で、最初は乾いた咳が続き、その後痰がからんだような咳になっていきます。肺炎を起こすとマイコプラズマ肺炎と呼ばれますが、喘息のようなゼイゼイした呼吸になって気管支喘息に準じた治療が必要となることがあります。38度以上の高い熱が出ますが、比較的全身状態は良好で、症状のわりに血液検査上の炎症所見がさほど強くないことも、特徴の一つです。起こりうる合併症は多彩で、中耳炎、発疹、下痢・嘔気などの消化器症状、心筋炎、心膜炎、髄膜炎、脳炎などが知られています。
これからRSウイルスインフルエンザウイルスマイコプラズマ肺炎など、上気道炎を始めとした呼吸器感染症が増えていきます。咳が出ている場合には咳エチケットを行うようにして、身近な方に感染症が拡がらないように気を付けましょう。

全数報告の感染症

分 類 報 告
1類感染症 報告がありません
2類感染症 結核が 1件 報告されました
3類感染症 報告がありません
4類感染症 デング熱が 1件 報告されました
5類感染症 カルバペネム耐性腸内細菌感染症が 2件、
侵襲性インフルエンザ菌感染症と侵襲性肺炎球菌感染症が それぞれ 1件 報告されました

定点把握の対象となる5類感染症

■京都府及び全国での定点当りの報告数が多い上位5疾患

感染症名 定点当たりの報告数
京都府 全国
1 感染性胃腸炎 3.77 3.12
2 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 0.77 1.61
3 流行性耳下腺炎 0.53 0.60
4 突発性発しん 0.41 0.52
5 RSウイルス感染症 0.30 0.84

■基幹定点

無菌性髄膜炎とクラミジア肺炎が それぞれ 1件、
マイコプラズマ肺炎が 6件 報告されました

■眼科定点

流行性角結膜炎が 5件 報告されました

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■京都府での定点当りの報告数が多い上位5疾患の推移

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今週の感染性胃腸炎地図(京都府版)

地図
罹患数 定点当たり
丹後 2 0.50
中丹西 15 5.00
中丹東 14 2.80
南丹 4 0.80
乙訓 20 5.00
山城北 18 2.25
山城南 3 1.00
京都市 199 4.85
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