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<平成27年第51週>平成27年12月14日〜平成27年12月20日

今週のコメント

第51週の報告です。
 感染性胃腸炎の京都府全体での定点あたり報告数がさらに増加し、7.82件でした。左京区で定点あたり25件を超える報告があり警報レベルが継続しているほか、東山区・西京区・右京区・伏見区、および乙訓地区で定点あたり10件を超える報告がありました。特にノロウイルスとロタウイルスなどを念頭に置いて、手洗いや食品の取り扱い、感染者との接触、特に嘔吐物や便の取り扱いにご注意下さい。
 RSウイルス感染症の報告は、定点あたり1.40件に減少しました。依然として過去数年に比べて多い状況ですので、とくに乳幼児の接触・飛沫感染にご留意頂き、手洗いとうがいを励行してください。
 インフルエンザの京都府下の報告総数は33件と微増でした。年始から流行が本格化する可能性がありますので、感冒様症状のある人には近寄らず、手洗いやうがいを励行するなどの対応をお続け下さい。症状のある方は咳エチケットやマスク着用などの対策を必ず行ってください。
 全国的にかなり多い状況が続いている流行性耳下腺炎ですが、定点あたりの報告数が再度増加し0.93件でした。過去数年にない流行で、中丹東の注意報が再度発令されています。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告もさらに増加しました。伝染性紅斑の報告は減少し、左京区の警報レベルも解除されましたが、例年にない全国的な流行が続いていますのでご注意下さい。流行性角結膜炎の京都府下での報告総数は先週同様6件でした。全国的には例年のこの時期より感染者が多い状態が続いています。咽頭結膜熱の報告が増加し、定点あたりの報告数が0.44件を超えています。全国的に増加が続いています。
 全数報告対象の感染症については、結核2件侵襲性肺炎球菌感染症および梅毒がそれぞれ1件報告されました。

 年末年始に海外へ渡航される方もいらっしゃると思います。その際にマラリア・デング熱などの蚊やマダニなどが媒介する感染症、鳥インフルエンザなどの動物からうつる感染症など、特に海外で注意すべき感染症について、正しい知識と予防に関する方法を身に付けることが重要です。下記サイトなどを出国前にご確認下さい。
<厚生労働省:年末年始における海外での感染症予防について>http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/travel-kansenshou.html

全数報告の感染症

分 類 報 告
1類感染症 報告がありません
2類感染症 結核が 2件 報告されました
3類感染症 報告がありません
4類感染症 報告がありません
5類感染症 侵襲性肺炎球菌感染症梅毒が それぞれ 1件 報告されました

定点把握の対象となる5類感染症

■京都府及び全国での定点当りの報告数が多い上位5疾患

感染症名 定点当たりの報告数
京都府 全国
1 感染性胃腸炎 7.82 10.67
2 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 1.84 3.54
3 RSウイルス感染症 1.40 2.19
4 流行性耳下腺炎 0.93 0.94
5 水痘 0.47 0.87

■基幹定点

マイコプラズマ肺炎 が4件 報告されました

■眼科定点

流行性角結膜炎が 6件 報告されました

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■京都府での定点当りの報告数が多い上位5疾患の推移

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今週の感染性胃腸炎地図(京都府版)

地図
罹患数 定点当たり
丹後 16 4.00
中丹西 23 7.67
中丹東 42 8.40
南丹 26 5.20
乙訓 42 10.50
山城北 58 7.25
山城南 4 1.33
京都市 360 8.78
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