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<平成28年第7週>平成28年2月15日〜平成28年2月21日

今週のコメント

平成28年第7週の報告です。
 インフルエンザの京都府下での定点医療機関当たり報告数が、先週の34.33から34.76に微増し、引き続き警報レベルを超過しています。市内では南区・伏見区・右京区・西京区・左京区で、地域別では中丹東地区を除くすべての地区で警報レベルを上回り、他すべての地区・地域で注意報レベルを超過しています。外出後の手洗いや部屋の湿度を保つなどの予防策をとり、症状があるときは人混みを避けて咳エチケット・マスク着用を徹底するなど、感染拡大を予防するよう引き続きご配慮下さい
 感染性胃腸炎の京都府全体での定点あたり報告数は6.89件とやや増加。西京区および東山区の警報レベルが継続しています。石けんでの手洗いや食品の取り扱いに留意し、感染者の嘔吐物や便は次亜塩素酸ナトリウムを含む塩素系の漂白剤などで消毒処理を行って下さい
 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告は微増し、定点あたり1.85件でした。咽頭痛・発熱がみられましたら、インフルエンザの鑑別も含めて早めに医療機関を受診してください。流行性耳下腺炎は、定点あたりの報告数が微増し0.88件、中丹東では警報レベルが継続しています。全国的に過去数年にない流行にありますので引き続きご注意下さい。伝染性紅斑の報告は定点あたり0.29件に減少しました。こちらも全国的に例年の同時期より報告が多い状態が続いています。
 咽頭結膜熱の定点あたりの報告数が0.47件に増加し、右京区では18件の報告があり警報レベルを超過しました。飛沫感染あるいは手指を介した接触感染が主体で、結膜あるいは上気道から感染しますが、タオルの共用が感染のリスクを高めたとの報告もありますのでご注意下さい。
 全数報告対象の感染症については、結核12件侵襲性肺炎球菌感染症4件報告されました。

インフルエンザの流行がピークを迎えているようです。ワクチン接種をご検討の上、発熱・上気道炎・関節痛・倦怠感などが見られましたら医療機関を受診の上、診断や治療、その後の対処について指示を受けるようにして下さい。
「ジカウイルス感染症」全数報告感染症の第4類疾患に追加されました。国内でも感染例が確認されましたので、海外渡航を予定される場合は中南米等におけるジカウイルス感染症の流行にご留意下さい。妊婦及び妊娠予定の方は特にご注意ください。
  □厚生労働省検疫所FORTHホームページ
     「渡航時におけるジカウイルス感染症への注意について」 (http://www.forth.go.jp/news/2016/01261317.html)

全数報告の感染症

分 類 報 告
1類感染症 報告がありません
2類感染症 結核が 12件 報告されました
3類感染症 報告がありません
4類感染症 報告がありません
5類感染症 侵襲性肺炎球菌感染症が 4件 報告されました

定点把握の対象となる5類感染症

■京都府及び全国での定点当りの報告数が多い上位5疾患

感染症名 定点当たりの報告数
京都府 全国
1 インフルエンザ 34.76 37.16
2 感染性胃腸炎 6.89 6.66
3 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 1.85 3.27
4 流行性耳下腺炎 0.88 0.85
5 咽頭結膜熱 0.47 0.36

■基幹定点

マイコプラズマ肺炎が 4件、
感染性胃腸炎(ロタウイルス)が 3件 報告されました

■眼科定点

流行性角結膜炎が 5件 報告されました

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■京都府での定点当りの報告数が多い上位5疾患の推移

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今週のインフルエンザ地図(京都府版)

地図
罹患数 定点当たり
丹後 197 39.40
中丹西 167 33.40
中丹東 201 25.13
南丹 402 44.67
乙訓 294 42.00
山城北 720 42.35
山城南 97 19.40
京都市 2232 32.82
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