ホーム >> 感染症情報(週報)

<平成28年第15週>平成28年4月11日〜平成28年4月17日

今週のコメント

平成28年第15週の報告です。
インフルエンザの京都府下での定点医療機関当たりの報告数は、先週の5.31から3.35に減少し、警報・注意報レベルを上回る地区はみられず、いったん沈静化したと思われます。
再燃もあり得ますので、もし症状があるときは人混みを避けて咳エチケット・マスク着用を徹底するなど、感染拡大を防ぐようご対応ください。
感染性胃腸炎の京都府全体での定点あたり報告数はやや増加し、5.99件でした。乙訓地区13.50、市内右京区10.20、東山区10.00、左京区10.00の報告がやや多くなっています。ノロウイルスなどを念頭に引き続き石けんでの手洗いや食品の取り扱いに留意し、感染者の嘔吐物や便は次亜塩素酸ナトリウムを含む塩素系の漂白剤などで消毒処理を行うなどの対策を日常的にお続け下さい。
流行性耳下腺炎の定点あたりの報告数も増加し0.95件、中丹東地区の警報レベルが続いています。全国的な流行が続いていますので、引き続きご注意下さい。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告も増加、定点あたり1.16件でした。
突発性発しんの報告が増加しており、定点あたり0.37件でした。
全数報告対象の感染症については、結核が12件、マラリアが1件、カルバペネム耐性腸内細菌感染症・急性脳炎・侵襲性肺炎球菌感染症および薬剤耐性アシネトバクター感染症がそれぞれ1件報告されました。

熊本地震に関連して、避難所における感染症対策等のリンクや情報を以下にまとめていただいています。ご活用くださいますようお願いいたします。

[日本環境感染学会ホームページ]
<大規模自然災害の被災地における感染制御マネージメントの手引き>
http://www.kankyokansen.org/other/hisaiti_kansenseigyo.pdf

[日本感染症学会ホームページ]
<東日本大震災―地震・津波後に問題となる感染症―Version 2>
http://www.kansensho.or.jp/disaster/110328_disaster.pdf

厚生労働省のサイトで、海外渡航予定者向けのジカウイルス感染症のリーフレットが掲載されました。他の情報と合わせてご確認ください。
<ジカウイルス感染症について>
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000109881.html

全数報告の感染症

分 類 報 告
1類感染症 報告がありません
2類感染症 結核が 12件 報告されました
3類感染症 報告がありません
4類感染症 マラリアが 1件 報告されました
5類感染症 カルバペネム耐性腸内細菌感染症急性脳炎侵襲性肺炎球菌感染症薬剤耐性アシネトバクター感染症
が それぞれ1件 報告されました

定点把握の対象となる5類感染症

■京都府及び全国での定点当りの報告数が多い上位5疾患

感染症名 定点当たりの報告数
京都府 全国
1 感染性胃腸炎 5.99 5.79
2 インフルエンザ 3.35 5.06
3 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 1.16 2.30
4 流行性耳下腺炎 0.95 0.82
5 突発性発しん 0.37 0.48

■基幹定点

マイコプラズマ肺炎が 5件、
感染性胃腸炎(ロタウイルス)が 7件 報告されました

■眼科定点

流行性角結膜炎が 3件 報告されました

▲ページTOPへ

■京都府での定点当りの報告数が多い上位5疾患の推移

▲ページTOPへ

今週の流行性耳下腺炎地図(京都府版)

地図
罹患数 定点当たり
丹後 2 0.50
中丹西 1 0.33
中丹東 15 3.00
南丹 1 0.20
乙訓 3 0.75
山城北 20 2.22
山城南 5 1.67
京都市 24 0.57
京都市版はこちら
近隣版はこちら
▲ページTOPへ
インフルエンザ 咽頭結膜熱 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 感染性胃腸炎 水痘
手足口病   伝染性紅斑   突発性発しん   百日咳   ヘルパンギーナ  
流行性耳下腺炎   急性出血性結膜炎   流行性角結膜炎   RSウイルス感染症
▲ページTOPへ
丹後 中丹東 中丹西 南丹 京都市 乙訓 山城北 山城南