ホーム >> 感染症情報(週報)

<平成28年第21週>平成28年5月23日〜平成28年5月29日

今週のコメント

平成28年第21週の報告です。
 感染性胃腸炎の京都府全体での定点あたり報告数は先週の6.99件から7.37件に増加しました。乙訓12.50、市内左京区14.00、右京区12.80、伏見区11.71、西京区11.40などの報告がやや多くなっています。引き続き手洗いや食品の取り扱い、消毒に留意して下さい。特に肉類に付着するカンピロバクターによる食中毒の起こりやすい季節になりましたので、生食は避けて十分に加熱いただくようお願いします。
 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告はやや減少し、定点あたり1.67件でした。主な症状である咽頭痛・発熱がみられましたら、早めに医療機関を受診してください。
 流行性耳下腺炎の定点あたりの報告数はやや増加し0.91件でした。中丹東の注意報レベルは解除されましたが、依然として例年にない流行が全国的に続いていますので、引き続きご注意下さい。
 ヘルパンギーナの報告が増加し、定点医療機関当たりの報告数は0.64件でした。水痘の報告も増加、定点あたり0.53件の報告がありました。咽頭結膜熱(プール熱)の京都府下の報告はやや減少し定点あたり0.34件でしたが、全国的には増加し0.7件を超えています。プール開きも始まり、7-8月のピークに向けて増加していくことが予想されますので、ご注意ください。伝染性紅斑の報告は定点あたり0.22件に減少しましたが、山城南地区の警報レベルが続いています。市内南区で15件の手足口病の報告があり、警報レベルです。
 夏場に流行する感染症の報告が増えてきています。タオルや食器は共用せず、眼をこすらないよう注意して、引き続きうがい・手洗いの徹底をお願いします。食品衛生にもご注意ください。
 全数報告対象の感染症については、結核が9件、侵襲性インフルエンザ菌感染症侵襲性肺炎球菌感染症がそれぞれ1件報告されました。
 蚊の活動が活発となる夏が近づいてきました。リオ五輪が開催される中南米を中心に感染が広がっているジカウイルス感染症やデング熱など、蚊媒介感染症の対策が必要です。6月は「夏の蚊対策広報強化月間」と定められ、厚生労働省から3種類の普及啓発リーフレットが追加されています。改めてご確認ください。
  > 厚生労働省「ジカウイルス感染症について」:http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000109881.html

全数報告の感染症

分 類 報 告
1類感染症 報告がありません
2類感染症 結核が 9件 報告されました
3類感染症 報告がありません
4類感染症 報告がありません
5類感染症 侵襲性インフルエンザ菌感染症侵襲性肺炎球菌感染症が それぞれ1件 報告されました
全数報告一覧へ

定点把握の対象となる5類感染症

■京都府及び全国での定点当りの報告数が多い上位5疾患

感染症名 定点当たりの報告数
京都府 全国
1 感染性胃腸炎
7.37 6.29
2 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎
1.67 2.97
3 流行性耳下腺炎
0.91 0.85
4 ヘルパンギーナ 0.64
0.25
5 水痘
0.53 0.56
■京都府の定点当りの報告数の一覧表へ 保健所別年齢階級別

■基幹定点

マイコプラズマ肺炎が 1件、
感染性胃腸炎(ロタウイルス)が 4件 報告されました

■眼科定点

流行性角結膜炎が 4件 報告されました

▲ページTOPへ

■京都府での定点当りの報告数が多い上位5疾患の推移

▲ページTOPへ

今週の伝染性紅斑地図(京都府版)

地図
罹患数 定点当たり
丹後 - -
中丹西 - -
中丹東 - -
南丹 - -
乙訓 1 0.25
山城北 - -
山城南 8 2.67
京都市 8 0.19
京都市版はこちら
近隣版はこちら
▲ページTOPへ
インフルエンザ 咽頭結膜熱 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 感染性胃腸炎 水痘
手足口病   伝染性紅斑   突発性発しん   百日咳   ヘルパンギーナ  
流行性耳下腺炎   急性出血性結膜炎   流行性角結膜炎   RSウイルス感染症
▲ページTOPへ
丹後 中丹東 中丹西 南丹 京都市 乙訓 山城北 山城南