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<平成28年第25週>平成28年6月20日〜平成28年6月26日

今週のコメント

平成28年第25週の報告です。
 感染性胃腸炎の京都府全体での定点あたり報告数は5.48件でした。市内左京区12.00、東山区11.00件などの報告がやや多くなっています。食中毒の起こりやすい季節ですので、手洗いや食品の取り扱い、消毒にくれぐれもご留意下さい。
 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告はやや減少し定点あたり1.77件でしたが、流行は続いています。
 ヘルパンギーナの報告が顕著に増加し、定点当たり報告数が1.92件となりました。本日から7月に入り、今後さらに増加していくことが予想されます。
 咽頭結膜熱(プール熱)の京都府下の報告は減少し定点あたり0.29件でしたが、全国的には0.7件程度で流行しています。引き続きプールなどでの感染にご注意ください。
 流行性耳下腺炎の定点あたりの報告数は0.99件とやや減少、乙訓の注意報レベルは解除となりました。しかしながら、例年にない流行が全国的に続いていますのでご留意下さい。
 手足口病の報告が、先週の0.55件から0.69件に増加しました。今後流行していく可能性があります。
 伝染性紅斑の報告はやや減少し定点あたり0.40件、山城南地区の警報レベルは続いています。
また全国的には流行性角結膜炎、いわゆる“はやり目”の報告が定点あたり0.8件前後と流行しています。アデノウイルスが涙や目やにを介して感染する病気ですので、タオルの共有を避けて手洗いをこまめに行ってください。
 全数報告対象の感染症については、結核が4件、ジアルジア症・侵襲性インフルエンザ菌感染症侵襲性肺炎球菌感染症がそれぞれ1件、梅毒が2件報告されました。
 ジアルジア症の報告がありました。世界的に広く分布するジアルジア(別名ランブル鞭毛虫)が腸管に寄生して、食欲不振、腹部の痛みや不快感、下痢などを起こす腸管寄生虫感染症です。糞便中に排出された原虫嚢子(シスト)により食物や水が汚染されることによって経口感染します。旅行者下痢症の原因になりますので、海外渡航時の飲食にご注意ください。ジカ熱デング熱など、蚊媒介感染症の対策もあわせてお願いします。

全数報告の感染症

分 類 報 告
1類感染症 報告がありません
2類感染症 結核が 4件 報告されました
3類感染症 報告がありません
4類感染症 報告がありません
5類感染症 ジアルジア症侵襲性インフルエンザ菌感染症侵襲性肺炎球菌感染症がそれぞれ 1件、
梅毒が 2件 報告されました

定点把握の対象となる5類感染症

■京都府及び全国での定点当りの報告数が多い上位5疾患

感染症名 定点当たりの報告数
京都府 全国
1 感染性胃腸炎 5.48 5.42
2 ヘルパンギーナ 1.92 1.48
3 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 1.77 2.75
4 流行性耳下腺炎 0.99 1.13
5 手足口病 0.69 0.41

■基幹定点

マイコプラズマ肺炎が 3件、
感染性胃腸炎(ロタウイルス)が 1件 報告されました

■眼科定点

流行性角結膜炎が 4件 報告されました

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■京都府での定点当りの報告数が多い上位5疾患の推移

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今週の伝染性紅斑地図(京都府版)

地図
罹患数 定点当たり
丹後 3 0.75
中丹西 - -
中丹東 1 0.20
南丹 2 0.40
乙訓 1 0.25
山城北 - -
山城南 8 2.67
京都市 15 0.36
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