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<平成28年第27週>平成28年7月4日〜平成28年7月10日

今週のコメント

平成28年第27週の報告です。
感染性胃腸炎の京都府全体での定点あたり報告数は4.96件とやや減少しました。市内東山区13.00、右京区12.40、左京区10.75件などの報告が多く目立っています。食中毒の起こりやすい季節ですので、手洗いや消毒、食品の取り扱いにくれぐれもご留意下さい。
ヘルパンギーナの定点当たり報告数が、先週の3.03件から3.43件に増加しました。山城北地区および市内南区では警報レベルに至るなど、流行がピークを迎えています。ご注意ください。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告はやや減少し定点あたり1.39件ですが、全国的には2.5件程度の流行が続いています。
咽頭結膜熱(プール熱)の京都府下の報告は定点あたり0.33件でしたが、全国的には0.6件程度で流行しています。引き続きプールなどでの感染にご注意ください。
流行性耳下腺炎の定点あたりの報告数は1.07件に増加し、乙訓地区では注意報レベルです。全国的にも定点あたり1.2件前後の報告が続いており、5年ぶりの高い水準で流行しています。ご留意下さい。
手足口病の定点あたりの報告数は1.05件に増加しました。今後流行していく可能性があります。
伝染性紅斑の報告は定点あたり0.21件に減少しましたが、山城南地区の警報レベルは続いています。
また全国的には流行性角結膜炎、いわゆる“はやり目”の報告が定点あたり0.8件前後と流行しています。アデノウイルスが涙や目やにを介して感染する病気ですので、タオルの共有を避けて手洗いをこまめに行ってください。
全数報告対象の感染症については、結核が6件、腸管出血性大腸菌感染症後天性免疫不全症候群および侵襲性肺炎球菌感染症がそれぞれ1件報告されました。
昨年後半から、流行性耳下腺炎の流行拡大が続いています。流行性耳下腺炎はムンプスウイルスの感染後、2−3週間程度の潜伏期間を経て耳下腺や顎下腺が腫れて痛くなる、いわゆる“おたふくかぜ”です。通常は発症しても1−2週間程度で軽快しますが、髄膜炎・脳炎、膵炎や精巣炎、難聴などの合併症を起こすことがあり、注意が必要です。ワクチンの接種(1歳以上で)であらかじめ予防しておくことが最も効果的ですので、ご検討ください。
ヘルパンギーナを代表とする『夏かぜ』が流行しています。対策として、タオルや食器は共用せず、眼をこすらないよう注意して、引き続きうがい・手洗いの徹底をお願いします。食品衛生やオムツの処理にもご注意ください。

全数報告の感染症

分 類 報 告
1類感染症 報告がありません
2類感染症 結核が 6件 報告されました
3類感染症 腸管出血性大腸菌感染症が 1件 報告されました
4類感染症 報告がありません
5類感染症 後天性免疫不全症候群侵襲性肺炎球菌感染症がそれぞれ 1件 報告されました

定点把握の対象となる5類感染症

■京都府及び全国での定点当りの報告数が多い上位5疾患

感染症名 定点当たりの報告数
京都府 全国
1 感染性胃腸炎 4.96 4.55
2 ヘルパンギーナ 3.43 3.14
3 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 1.39 2.54
4 流行性耳下腺炎 1.07 1.21
5 手足口病 1.05 0.64

■基幹定点

マイコプラズマ肺炎が2件 報告されました

■眼科定点

流行性角結膜炎が 3件 報告されました

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■京都府での定点当りの報告数が多い上位5疾患の推移

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今週のヘルパンギーナ地図(京都府版)

地図
罹患数 定点当たり
丹後 3 0.75
中丹西 1 0.33
中丹東 10 2.00
南丹 29 5.80
乙訓 12 3.00
山城北 86 8.60
山城南 12 4.00
京都市 108 2.57
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