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<平成28年第30週>平成28年7月25日〜平成28年7月31日

今週のコメント

平成28年第30週の報告です。
 感染性胃腸炎の京都府全体での定点当たり報告数は再度増加し、4.54件となりました。猛暑日が続き、食中毒の報告も散見されます。引き続き手洗いや消毒、食品の取り扱いにご注意ください。
 流行性耳下腺炎の定点当たりの報告数が1.66件に増加し、今年最多となりました。乙訓地区は警報レベルとなったほか、山科区で注意報レベルとなりました。全国的に1.3件前後と、例年にない高水準で流行が続いていますのでご留意下さい。
 手足口病の定点当たり報告数は1.45件とやや減少しましたが、伏見区の警報レベルは続いています。
 ヘルパンギーナの定点当たり報告数も1.43件にやや減少しましたが、山城北地区および南区・伏見区で警報レベルが続いています。全国では定点当たり報告数が4件近い流行ですのでご留意ください。
 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告は定点当たり1.16件に増加しました。全国的には1.8件程度の報告です。
 咽頭結膜熱(プール熱)の京都府下の報告はやや増加、定点当たり0.33件でした。
 依然として京都府では報告が少ないのですが、全国的には流行性角結膜炎(はやり目)の報告が定点当たり0.8件前後と引き続き流行しています。
 夏風邪疾患ヘルパンギーナ手足口病咽頭結膜熱(プール熱)の報告が増加もしくは警報レベルとなっているほか、流行性耳下腺炎の流行が目立っています。引き続き対策が必要です。うがいや手洗いをこまめに行い、プールなどでの感染予防、タオルの共有を避けて目を洗う、などの対応をお願いします。
 全数報告対象の感染症については、結核が12件、腸管出血性大腸菌感染症が3件、急性脳炎・後天性免疫不全症候群・侵襲性インフルエンザ菌感染症、および侵襲性肺炎球菌感染症がそれぞれ1件報告されました。
 直近の話題として、ジカウイルス感染が米国フロリダ州で拡大しているそうです。日本で同様に感染拡大しないよう、蚊媒介感染症への対策をお願いします。また、豚肉などの生食によるE型肝炎の感染者が急増し、昨年の212人を既に上回りました。他の病原菌による食中毒のリスクもありますので、生食は避けてください。

全数報告の感染症

分 類 報 告
1類感染症 報告がありません
2類感染症 結核が 12件 報告されました
3類感染症 腸管出血性大腸菌感染症が 3件 報告されました
4類感染症 報告がありません
5類感染症 急性脳炎後天性免疫不全症候群侵襲性インフルエンザ菌感染症侵襲性肺炎球菌感染症が それぞれ 1件 報告されました

定点把握の対象となる5類感染症

■京都府及び全国での定点当りの報告数が多い上位5疾患

感染症名 定点当たりの報告数
京都府 全国
1 感染性胃腸炎 4.54 3.73
2 流行性耳下腺炎 1.66 1.31
3 手足口病 1.45 0.71
4 ヘルパンギーナ 1.43 3.85
5 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 1.16 1.77

■基幹定点

マイコプラズマ肺炎が 4件 報告されました

■眼科定点

流行性角結膜炎が 2件 報告されました

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■京都府での定点当りの報告数が多い上位5疾患の推移

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今週の流行性耳下腺炎地図(京都府版)

地図
罹患数 定点当たり
丹後 2 0.50
中丹西 - -
中丹東 10 2.00
南丹 3 0.60
乙訓 35 8.75
山城北 21 2.10
山城南 7 2.33
京都市 48 1.14
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