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<平成28年第32週>平成28年8月8日〜平成28年8月14日

今週のコメント

平成28年第32週の報告です。
感染性胃腸炎の京都府全体での定点当たり報告数はさらに減少、2.53件となりました。引き続き手洗いや消毒、食品の取り扱いにご注意ください。
手足口病の定点当たり報告数は減少し0.97件となり、伏見区の警報レベルも解除されました。
流行性耳下腺炎の定点当たりの報告数はやや減少し0.95件となりましたが、乙訓地区は警報レベルが続いています。全国では1.05件で、例年にない高水準の流行が続いていますのでご留意下さい。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告はやや減少し、定点当たり0.78件でした。全国的には1.1件程度の報告です。
ヘルパンギーナの定点当たり報告数は0.68件に減少し、山城北地区および伏見区の警報レベルも解除されました。全国では定点当たり報告数が2.6件の流行が続いていますのでご留意ください。
咽頭結膜熱(プール熱)の京都府下の報告も減少し、定点当たり0.20件でした。流行性角結膜炎(はやり目)の報告も、定点当たり京都府で0.39件、全国では0.6件程度に減少しました。
夏風邪疾患の流行が落ち着いてきたようです。しかしながら流行性耳下腺炎や、全国ではヘルパンギーナの流行が続いていますので、対策をお続けください。うがいや手洗いの励行、プールでの感染予防、タオルの共有を避けて目を洗う、などの対応をお願いします。
全数報告対象の感染症は、結核が2件、腸管出血性大腸菌感染症カルバペネム耐性腸内細菌感染症・急性脳炎および侵襲性肺炎球菌感染症がそれぞれ1件報告されました。
8月19日、京都府南部地域において夏季食中毒注意報が発令されました。
 >>「食中毒注意報発令状況:京都府」 http://www.pref.kyoto.jp/shoku-anshin/seikatsu/chuuihou/haturei28.html
夏は細菌が増殖しやすい季節で、カンピロバクターなどの細菌による食中毒が多くなっています。細菌が産生する毒素によるものと、細菌感染によるものがありますが、これらを防ぐためには、細菌を付けない、増やさない、菌を殺すことが大切です。肉はよく加熱すること、適切な手洗い後に野菜など生で食べる食材もよく洗い、食材が汚染されないようにすること、調理器具を衛生的に保つようにすること、などにご注意下さい。ただ毒素型(黄色ブドウ球菌やボツリヌス菌等)の場合には、毒素が加熱で失活しないものがありますので、細菌の付着や増殖を防ぐことが特に重要です。暑い日が続きますので、下記「政府広報オンライン」などを参照の上、ご対応下さい。
 >>「食中毒を防ぐ3つの原則・6つのポイント:政府広報オンライン」 http://www.gov-online.go.jp/featured/201106_02/index.html

全数報告の感染症

分 類 報 告
1類感染症 報告がありません
2類感染症 結核が 2件 報告されました
3類感染症 腸管出血性大腸菌感染症が 1件 報告されました
4類感染症 報告がありません
5類感染症 カルバペネム耐性腸内細菌感染症急性脳炎侵襲性肺炎球菌感染症が それぞれ 1件 報告されました

定点把握の対象となる5類感染症

■京都府及び全国での定点当りの報告数が多い上位5疾患

感染症名 定点当たりの報告数
京都府 全国
1 感染性胃腸炎 2.53 2.89
2 手足口病 0.97 0.57
3 流行性耳下腺炎 0.95 1.05
4 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 0.78 1.08
5 ヘルパンギーナ 0.68 2.58

■基幹定点

無菌性髄膜炎マイコプラズマ肺炎
それぞれ 3件 報告されました

■眼科定点

流行性角結膜炎が 7件 報告されました

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■京都府での定点当りの報告数が多い上位5疾患の推移

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今週の流行性耳下腺炎地図(京都府版)

地図
罹患数 定点当たり
丹後 2 0.50
中丹西 - -
中丹東 3 0.60
南丹 1 0.20
乙訓 15 5.00
山城北 14 1.56
山城南 5 1.67
京都市 30 0.71
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