ホーム >> 感染症情報(週報)

<平成28年第43週>平成28年10月24日〜平成28年10月30日

今週のコメント

平成28年第43週の報告です。
感染性胃腸炎の京都府全体での定点当たり報告数は、5.33件と急増しています。いよいよ流行期に入ってきたと思われますので、手洗いをはじめとして感染予防、拡大予防に注意してください。
流行性耳下腺炎の定点当たりの報告数は0.95件と減少しました。しかし依然例年と比べ高水準で推移しており、山科区では定点あたり3.00件と増加し注意報レベルとなっているためご注意ください。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告数は定点当たり0.71件と減少しています。
咽頭結膜熱(プール熱)の報告は定点あたり0.28件と減少RSウイルス感染症の報告は定点当たり1.13件とやや増加しています。
ヘルパンギーナ、手足口病、突発性発疹は報告数の増加はみられません。
全数報告対象の感染症は、結核が8件、腸管出血性大腸菌感染症が1件報告されました。 また、基幹定点の報告として眼科では流行性角結膜炎が3件報告、今週もマイコプラズマ肺炎が8件報告されています。
今週の報告では特に感染性胃腸炎が先週の3.97件から増加していることが目立ちます。本格的な流行はこれからですが、感染原因としては例年ノロウイルスによるものが多く報告されています。家庭でもせっけんでの手洗いや食品の取り扱いに注意し、感染者の嘔吐物や便は次亜塩素酸ナトリウムを含む塩素系の漂白剤などで消毒処理を行うなどの対策を日常的に行ってください。
また、今後気管支炎症状がでてくる感染症が増えてきますが、インフルエンザRSウイルス感染症に加え、結核マイコプラズマ感染症も念頭において医療機関を受診し、対処につき指示をうけるようにしてください。

全数報告の感染症

分 類 報 告
1類感染症 報告がありません
2類感染症 結核が 8件 報告されました
3類感染症 腸管出血性大腸菌感染症が 1件 報告されました
4類感染症 報告がありません
5類感染症 報告がありません

定点把握の対象となる5類感染症

■京都府及び全国での定点当りの報告数が多い上位5疾患

感染症名 定点当たりの報告数
京都府 全国
1 感染性胃腸炎 5.33 5.26
2 RSウイルス感染症 1.13 1.67
3 流行性耳下腺炎 0.95 0.97
4 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 0.71 1.69
5 手足口病 0.61 1.06

■基幹定点

マイコプラズマ肺炎が 8件 報告されました

■眼科定点

流行性角結膜炎が 3件 報告されました

▲ページTOPへ

■京都府での定点当りの報告数が多い上位5疾患の推移

▲ページTOPへ

今週の流行性耳下腺炎地図(京都府版)

地図
罹患数 定点当たり
丹後 - -
中丹西 - -
中丹東 1 0.20
南丹 2 0.40
乙訓 10 2.50
山城北 6 0.60
山城南 7 2.33
京都市 46 1.10
京都市版はこちら
近隣版はこちら
▲ページTOPへ
インフルエンザ 咽頭結膜熱 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 感染性胃腸炎 水痘
手足口病   伝染性紅斑   突発性発しん   百日咳   ヘルパンギーナ  
流行性耳下腺炎   急性出血性結膜炎   流行性角結膜炎   RSウイルス感染症
▲ページTOPへ
丹後 中丹東 中丹西 南丹 京都市 乙訓 山城北 山城南