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<平成28年第45週>平成28年11月7日〜平成28年11月13日

今週のコメント

平成28年第45週の報告です。
感染性胃腸炎の京都府全体での定点当たり報告数は、8.99件と今週も引き続き増加しています。あらためて感染予防、拡大予防に注意してください。
RSウイルス感染症は定点当たり1.14件と軽度増加しています。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告数は定点当たり1.07件と増加しています。
流行性耳下腺炎の定点当たりの報告数は1.01件と軽度増加しました。山城南地区では注意報レベルを下回りましたが、収束はしていませんので引き続きご注意ください。
咽頭結膜熱(プール熱)の報告は定点あたり0.38件、突発性発疹は0.32件と微増ヘルパンギーナ、手足口病は報告数の増加はみられません。
インフルエンザが定点あたり0.38件で報告されています。まだ流行時期にははいっていませんが、丹後をのぞく府内各所で発生が報告されており注意が必要です。
全数報告対象の感染症は、結核が5件、腸管出血性大腸菌感染症が2件、レジオネラ症が2件、侵襲性インフルエンザ菌感染症、侵襲性肺炎球菌感染症梅毒がそれぞれ1件報告されました。
また、眼科定点では流行性角結膜炎が3件、基幹定点ではマイコプラズマ肺炎が3件報告されています。
侵襲性インフルエンザ菌感染症はグラム陰性短桿菌であるインフルエンザ菌が血液や髄液から検出されるものです。インフルエンザ桿菌は幼児と高齢者に多くみられますが、小児では保菌率が高く髄膜炎、敗血症、中耳炎、副鼻腔炎等の原因となることがしられています。我が国では2008年12月にHibワクチンの任意接種がはじまり、2013年4月の予防接種法改正にともない定期接種のひとつとなっています。Hibワクチンが定期接種となってから侵襲性インフルエンザ感染症(主に髄膜炎)は減少傾向にあります。小児だけでなく成人、とくに高齢者でも高リスクの方はワクチン接種を行い重症肺炎の予防を行うことが必要です。
>>Hibワクチンについて http://idsc.nih.go.jp/vaccine/dschedule.html(国立感染症研究所 感染症情報センター)

全数報告の感染症

分 類 報 告
1類感染症 報告がありません
2類感染症 結核が 5件 報告されました
3類感染症 腸管出血性大腸菌感染症が 2件 報告されました
4類感染症 レジオネラ症が 2件 報告されました
5類感染症 侵襲性インフルエンザ菌感染症侵襲性肺炎球菌感染症梅毒が それぞれ 1件 報告されました

定点把握の対象となる5類感染症

■京都府及び全国での定点当りの報告数が多い上位5疾患

感染症名 定点当たりの報告数
京都府 全国
1 感染性胃腸炎 8.99 9.37
2 RSウイルス感染症 1.14 1.19
3 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 1.07 1.99
4 流行性耳下腺炎 1.01 1.07
5 インフルエンザ 0.38 0.84

■基幹定点

マイコプラズマ肺炎が 3件 報告されました

■眼科定点

流行性角結膜炎が 3件 報告されました

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■京都府での定点当りの報告数が多い上位5疾患の推移

** グラフにありませんが、「咽頭結膜熱」が、京都府定点当り:0.38(全国:0.28)でインフルエンザと同じく第5位です

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今週の感染性胃腸炎地図(京都府版)

地図
罹患数 定点当たり
丹後 21 5.25
中丹西 21 7.00
中丹東 26 5.20
南丹 13 2.60
乙訓 70 17.50
山城北 117 11.70
山城南 5 1.67
京都市 410 9.76
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