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<平成28年第46週>平成28年11月14日〜平成28年11月20日

今週のコメント

平成28年第46週の報告です。
感染性胃腸炎の京都府全体での定点当たり報告数は、12.32件と今週に入り急激に増加しています。全国的にも13.12件と流行をみせています。京都市内では右京区が定点当たり30.40件と警報レベルに達しているほか、乙訓でも26.75件と警報レベルとなっています。あらためて手洗い、うがい、吐瀉物や便の消毒管理などを徹底し感染拡大に注意してください。
RSウイルス感染症は定点当たり1.13件と横ばいで推移しています。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告数は定点当たり0.91件と減少しています。
流行性耳下腺炎の定点当たりの報告数は0.97件と軽度減少しました。しかし先週注意報解除となった山城南地区では定点あたり3.33件と再度上昇し再び注意報レベルとなっています。
咽頭結膜熱(プール熱)の報告は定点あたり0.59件とやや増加突発性発疹は0.34件と微増ヘルパンギーナ、手足口病は報告数の大きな変化はみられません。
インフルエンザが定点あたり0.47件で報告されています。まだ流行時期にははいっていませんが、先週より微増しており注意が必要です。
全数報告対象の感染症は、結核が6件、レジオネラ症が1件、侵襲性インフルエンザ菌感染症、梅毒がそれぞれ1件報告されました。
また、眼科定点の報告として、流行性角結膜炎が5件報告されています。
今週は感染性胃腸炎増加が特に目立っています。先にも述べたとおり現在例年を上回る報告数となっています。繰り返しになりますが、警報レベルに達している地域以外でも、石けんでの手洗いや食品の取り扱いに留意し、感染者の嘔吐物や便は次亜塩素酸ナトリウムを含む塩素系の漂白剤などで消毒処理を行うなどの対策を日常的にお続け下さい。

全数報告の感染症

分 類 報 告
1類感染症 報告がありません
2類感染症 結核が 6件 報告されました
3類感染症 報告がありません
4類感染症 レジオネラ症が 1件 報告されました
5類感染症 侵襲性インフルエンザ菌感染症梅毒が それぞれ 1件 報告されました

定点把握の対象となる5類感染症

■京都府及び全国での定点当りの報告数が多い上位5疾患

感染症名 定点当たりの報告数
京都府 全国
1 感染性胃腸炎 12.32 13.12
2 RSウイルス感染症 1.13 1.11
3 流行性耳下腺炎 0.97 0.96
4 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 0.91 2.22
5 咽頭結膜熱 0.59 0.31

■基幹定点

マイコプラズマ肺炎が 6件 報告されました

■眼科定点

流行性角結膜炎が 5件 報告されました

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■京都府での定点当りの報告数が多い上位5疾患の推移

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今週の感染性胃腸炎地図(京都府版)

地図
罹患数 定点当たり
丹後 27 6.75
中丹西 6 2.00
中丹東 50 10.00
南丹 44 8.80
乙訓 107 26.75
山城北 129 12.90
山城南 14 4.67
京都市 559 13.31
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