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<平成28年第47週>平成28年11月21日〜平成28年11月27日

今週のコメント

平成28年第47週の報告です。
感染性胃腸炎の京都府全体での定点当たり報告数は、11.09件、全国で12.85件とやや減少しています。しかし京都市内では右京区が定点当たり18.20件と依然警報レベルに達しているほか、左京区でも27.75件と大きく増加し警報レベルとなっています。伏見区や西京区でも定点当たり17.00件と増加しており引き続き感染拡大を警戒してください。乙訓では23.00件とやや減少しましたが警報レベルとなっています。あらためて手洗い、うがい、吐瀉物や便の消毒管理などを徹底し感染拡大に注意してください。
RSウイルス感染症の報告数は定点当たり0.75件、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告数は定点当たり0.99件と横ばいで推移しています。
流行性耳下腺炎の定点当たりの報告数は0.63件と軽度減少しました。
咽頭結膜熱(プール熱)の報告は定点あたり0.63件と微増ですが、右京区では定点あたり3.60件と増加し警報レベルとなっています。
突発性発しんは0.37件と微増ヘルパンギーナ、手足口病は報告数の大きな変化はみられません。
インフルエンザが定点あたり0.70件で報告されています。まだ流行時期にははいっていませんが、先週より微増しており注意が必要です。
全数報告対象の感染症は、結核が6件、梅毒がそれぞれ1件報告されました。
また、基幹定点の報告として、無菌性髄膜炎が1件、マイコプラズマ肺炎が7件、眼科定点では流行性角結膜炎が6件報告されています。
感染性胃腸炎の拡大に加え、結核やマイコプラズマ肺炎も継続的に発生が報告されています。インフルエンザも今後流行が予測されます。気温の変化に注意し、手洗いうがいと咳エチケットにも注意し対策続けて下さい。
青森県、新潟県では高病原性の鳥インフルエンザの発生が報告されています。感染した鶏の肉や卵からの感染はこれまで報告されていません。京都では2004年以降発生はありませんが報道に注意してください。

全数報告の感染症

分 類 報 告
1類感染症 報告がありません
2類感染症 結核が 6件 報告されました
3類感染症 報告がありません
4類感染症 報告がありません
5類感染症 梅毒が 1件 報告されました

定点把握の対象となる5類感染症

■京都府及び全国での定点当りの報告数が多い上位5疾患

感染症名 定点当たりの報告数
京都府 全国
1 感染性胃腸炎 11.09 12.85
2 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 0.99 2.09
3 RSウイルス感染症 0.75 1.02
4 インフルエンザ 0.70 1.79
5 流行耳下腺炎 0.63 0.98

■基幹定点

無菌性髄膜炎が 1件、
マイコプラズマ肺炎が 7件 報告されました

■眼科定点

流行性角結膜炎が 6件 報告されました

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■京都府での定点当りの報告数が多い上位5疾患の推移

** グラフにありませんが「咽頭結膜熱」が、京都府定点当り:0.63(全国:0.37)で流行性耳下腺炎と同じく第5位に入っています

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今週の感染性胃腸炎地図(京都府版)

地図
罹患数 定点当たり
丹後 26 6.50
中丹西 22 7.33
中丹東 28 5.60
南丹 31 6.20
乙訓 92 23.00
山城北 105 10.50
山城南 16 5.33
京都市 523 12.45
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