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<平成29年第2週>平成29年1月9日〜平成29年1月15日

今週のコメント

平成29年度第2週の報告です。
インフルエンザの報告数は今週も増加し定点あたり13.06件となっています。先週から注意報レベルであった中丹東、乙訓、京都市北区、右京区、西京区、東山区を除く府下で注意報レベルに達し、南区では定点あたり31.20件に達し警報レベルとなっています。
地区を問わず感染が拡大していますので、予防を心がけてください。
感染性胃腸炎の京都府全体での定点当たり報告数は、4.34件とよこばいです。感染は完全に収束はしていませんのでご注意ください
流行性耳下腺炎の山城南での発生数は低下しました。
咽頭結膜熱(プール熱)は今週も乙訓のみで警報レベルとなっています。
全数報告対象の感染症は、結核が6件、細菌性赤痢、腸管出血性大腸菌感染症がそれぞれ1例、侵襲性肺炎球菌感染症が2件報告されました。
また、基幹定点の報告として、無菌性髄膜炎が1例、マイコプラズマ肺炎が5件、眼科定点では流行性角結膜炎が3件、急性出血性結膜炎が1例報告されています。
今週のインフルエンザの発生数は増加速度がやや落ちましたが、全国的にみると京都府を含め44都道府県で前週より定点当たりの報告数が増加しています。例年に比べると患者数は多くはありませんが、この1週間に受診した患者数は推計で約99万人と推察されています。このうち重症化などで入院に至った報告数は全国の基幹定点で983例と報告されています。インフルエンザは飛沫感染、接触感染で伝播します。飛沫感染対策としての咳エチケット(咳が出ている人がマスクをする)、接触感染対策としての手洗い等を徹底してください。また高齢者や持病で治療中のかたは重症化のリスクが高くなります。医療・福祉施設へ訪問する際は、症状が疑われる方は自粛してください。

全数報告の感染症

分 類 報 告
1類感染症 報告がありません
2類感染症 結核が 6件 報告されました
3類感染症 細菌性赤痢腸管出血性大腸菌感染症が それぞれ 1件 報告されました
4類感染症 報告がありません
5類感染症 侵襲性肺炎球菌感染症が 2件 報告されました

定点把握の対象となる5類感染症

■京都府及び全国での定点当りの報告数が多い上位5疾患

感染症名 定点当たりの報告数
京都府 全国
1 インフルエンザ 13.06 15.25
2 感染性胃腸炎 4.34 6.48
3 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 0.91 1.45
4 流行性耳下腺炎 0.78 0.85
5 咽頭結膜熱 0.28 0.29

■基幹定点

無菌性髄膜炎が1件、
マイコプラズマ肺炎が 5件 報告されました

■眼科定点

急性出血性結膜炎が 1件、
流行性角結膜炎が 3件 報告されました

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■京都府での定点当りの報告数が多い上位5疾患の推移

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今週のインフルエンザ地図(京都府版)

地図
罹患数 定点当たり
乙訓 53 7.57
山城北 297 17.47
山城南 114 22.80
南丹 137 15.22
中丹西 112 22.40
中丹東 58 7.25
丹後 53 10.60
京都市 809 11.72
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