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<平成29年第3週>平成29年1月16日〜平成29年1月22日

今週のコメント

平成29年度第3週の報告です。
インフルエンザの報告数は先週から急速に増加し定点あたり23.61件となっています。京都府下の全地域で注意報以上の報告数に達し、南区で定点あたり46.00件、南丹30.00件、山城北36.29件、山城南39.00件に達し警報レベルとなっています。気温の低下にともない全国的にも感染が急速に拡大しておりいっそうの予防に努めてください
感染性胃腸炎の京都府全体での定点当たり報告数は、4.86件とよこばいです。感染は完全に収束はしていませんのでご注意ください
流行性耳下腺炎、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の発生数は特に変化はありません。
咽頭結膜熱(プール熱)は今週も乙訓のみで警報レベルとなっています。
全数報告対象の感染症は、結核が4件、カルバペネム耐性腸内細菌感染症、腸管出血性大腸菌感染症、梅毒がそれぞれ1例報告されました。
また、基幹定点の報告として、無菌性髄膜炎が1件、マイコプラズマ肺炎が4件、眼科定点では流行性角結膜炎が3件報告されています。

インフルエンザの発生数が今週に入り急激に増加し、来週にも警報レベルに達する勢いです。ピークはまだこれからの予想であり、例年に比べ流行入りからの期間が長くなっています。京都市を除く京都府下で休校が1校、学年閉鎖が8校、学級閉鎖が32校でています。先週までの累計が13校ですので感染の急速な拡大が確認できます。学校保健安全法では、インフルエンザは第二種感染症に定められています。発症後5日、かつ、解熱後2日(幼児は3日)を経過するまでは出席停止とされています。近年、抗インフルエンザ薬により早期の解熱が得られることが多くなっていますが、感染拡大を防ぐため停止期間を守るようにしてください。また、職場においても解熱直後はまだウイルスを排出している可能性があります。インフルエンザに限ったことではありませんが、職場での感染は非常に多く見られますので無理な出社はやめましょう

全数報告の感染症

分 類 報 告
1類感染症 報告がありません
2類感染症 結核が 4件 報告されました
3類感染症 腸管出血性大腸菌感染症が 1件 報告されました
4類感染症 報告がありません
5類感染症 カルバペネム耐性腸内細菌感染症梅毒が それぞれ 1件 報告されました

定点把握の対象となる5類感染症

■京都府及び全国での定点当りの報告数が多い上位5疾患

感染症名 定点当たりの報告数
京都府 全国
1 インフルエンザ 23.61 28.66
2 感染性胃腸炎 4.86 7.00
3 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 0.74 1.99
4 流行性耳下腺炎 0.49 0.59
5 咽頭結膜熱 0.41 0.30

■基幹定点

細菌性髄膜炎が1件、
マイコプラズマ肺炎が 4件 報告されました

■眼科定点

流行性角結膜炎が 3件 報告されました

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■京都府での定点当りの報告数が多い上位5疾患の推移

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今週のインフルエンザ地図(京都府版)

地図
罹患数 定点当たり
乙訓 99 14.14
山城北 617 36.29
山城南 195 39.00
南丹 270 30.00
中丹西 103 20.60
中丹東 125 15.63
丹後 115 23.00
京都市 1427 20.68
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