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<平成29年第11週>平成29年3月13日〜平成29年3月19日

今週のコメント

平成29年度第11週の報告です。
インフルエンザの報告数は定点あたり7.48件と減少し、警報レベル以上の発生数を認めている地域も南丹のみとなっています。全国的にも流行は終息にむかいつつあります
感染性胃腸炎の京都府全体での定点当たり報告数は、4.49件と先週と大きく変化していません。
流行性耳下腺炎A群溶血性レンサ球菌咽頭炎咽頭結膜熱(プール熱)の発生数は特に変化はありません。
全数報告対象の感染症は、結核が11件、レジオネラ症が2件、侵襲性肺炎球菌感染症が 1件報告されました。
また、基幹定点の報告として、ロタウイルスによる感染性胃腸炎が4件とマイコプラズマ肺炎が1件、眼科では流行性角結膜炎が5件報告されています。
流行性耳下腺炎はムンプスウイルスの感染後、2~3週間程度の潜伏期間を経て耳下腺や顎下腺が腫れて痛くなる、いわゆる“おたふくかぜ”です。通常は発症しても1~2週間程度で軽快しますが、髄膜炎・脳炎、膵炎や精巣炎、難聴などの合併症を起こすことがあり、注意が必要です。毎年春から夏にかけて流行しますが、昨年は5年に1度といわれるほどの流行で、1週間あたり4128人を記録しました。京都では報告数は急増していませんが、国立感染症研究所によると2月20日からの1週間で、全国3000の小児科定点から報告された患者数は1979人と、流行していない年の同時期と比べて2倍ほどの多さでした。昨年の流行が完全に終息しないまま、今年の流行期に入るおそれがあります。ワクチンの接種(1歳以上で)であらかじめ予防しておくことが最も効果的ですので、ご検討ください。

全数報告の感染症

分 類 報 告
1類感染症 報告がありません
2類感染症 結核が 11件 報告されました
3類感染症 報告がありません
4類感染症 レジオネラ症が 2件 報告されました
5類感染症 侵襲性肺炎球菌感染症 が 1件 報告されました

定点把握の対象となる5類感染症

■京都府及び全国での定点当りの報告数が多い上位5疾患

感染症名 定点当たりの報告数
京都府 全国
1 インフルエンザ 7.48 10.33
2 感染性胃腸炎 4.49 5.80
3 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 1.15 2.60
4 流行性耳下腺炎 0.44 0.62
5 流行性角結膜炎 0.28 0.46

■基幹定点

マイコプラズマ肺炎が1件、感染性胃腸炎
(ロタウイルス)
が 4件 報告されました

■眼科定点

流行性角結膜炎が 5件 報告されました

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■京都府での定点当りの報告数が多い上位5疾患の推移

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今週のインフルエンザ地図(京都府版)

地図
罹患数 定点当たり
乙訓 41 5.86
山城北 131 8.19
山城南 17 3.40
南丹 118 13.11
中丹西 52 10.40
中丹東 39 4.88
丹後 74 14.80
京都市 455 6.59
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