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<平成31年第12週>平成31年3月18日〜平成31年3月24日

今週のコメント

 平成31年第12週の報告です。
 感染性胃腸炎が定点あたり5.66件とやや増加傾向ですが、その他の感染症は大きな変化はありません。乙訓京都市右京区での伝染性紅斑は今週も引き続き警報レベルとなっています。また、水痘乙訓で定点あたり1.25件、京都市西京区で1.00件、上京区で1.00件と注意報レベルとなっています。全数報告対象の感染症は、結核が4件、腸管出血性大腸菌感染症が2件、レジオネラ症が1件、カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症 ・ 劇症型溶血性レンサ球菌感染症 ・ 梅毒百日咳 が それぞれ1件、侵襲性肺炎球菌感染症風しん が それぞれ2件 報告されました。また、基幹定点の報告としてマイコプラズマ肺炎が1件、ロタウイルスによる感染性胃腸炎が3件報告されました。
 重症で生命に関わる劇症型溶血性レンサ球菌感染症は、子供から大人まで広範囲の年齢層に発症しますが、特に30歳以上の大人に多いことが特徴です。学校やご家庭で接触感染し、突然発病する例があり、四肢の疼痛、腫脹、発熱、血圧低下などを初期症状とします。病状の進行も急激で、数十時間以内には軟部組織の壊死、急性腎不全、成人型呼吸窮迫症候群 (ARDS)、播種性血管内凝固症候群(DIC)、多臓器不全(MOF)などを引き起こし、ショック状態から死に至ることも多い疾患です。咽頭培養により菌を分離同定するほか、迅速診断キットを利用して診断し、第一選択薬のペニシリン系抗生剤などの抗菌薬で加療することができますので、咽頭痛・発熱などがみられましたら早めに医療機関を受診してください。

全数報告の感染症

分 類 報 告
1類感染症 報告がありません
2類感染症 結核 が 4件 報告されました
3類感染症 腸管出血性大腸菌感染症 が 2件 報告されました
4類感染症 レジオネラ症 が 1件 報告されました
5類感染症 カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症劇症型溶血性レンサ球菌感染症梅毒百日咳 が それぞれ1件、
侵襲性肺炎球菌感染症風しん が それぞれ2件 報告されました
全数報告一覧へ

定点把握の対象となる5類感染症

■京都府及び全国での定点当りの報告数が多い上位5疾患

感染症名 定点当たりの報告数
京都府 全国
1 感染性胃腸炎 5.66 5.51
2 インフルエンザ 2.10 2.49
3 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 1.48 2.46
4 伝染性紅斑 0.69 0.56
5 咽頭結膜熱 0.31 0.34
■京都府の定点当りの報告数の一覧表へ 保健所別年齢階級別

■基幹定点

マイコプラズマ肺炎 が 1件、 感染性胃腸炎
(ロタウイルス)
が 3件 報告されました

■眼科定点

報告がありません

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■京都府での定点当りの報告数が多い上位5疾患の推移

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今週の水痘地図(京都府版)

地図
罹患数 定点当たり
乙訓 5 1.25
山城北 1 0.10
山城南 - -
南丹 - -
中丹西 - -
中丹東 1 0.20
丹後 - -
京都市 15 0.35
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