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<平成31年第13週>平成31年3月25日〜平成31年3月31日

今週のコメント

平成31年第13週の報告です。
感染性胃腸炎が定点あたり5.62件、ロタウイルスによる感染性胃腸炎が漸増しています。その他の感染症は大きな変化はありません。乙訓京都市右京区での伝染性紅斑は今週も引き続き警報レベルとなっています。また、水痘乙訓で定点あたり1.25件と注意報レベルとなっています。全数報告対象の感染症は、結核が3件、腸管出血性大腸菌感染症が3件、A型肝炎が1件、後天性免疫不全症候群が1件 、 侵襲性肺炎球菌感染症が 2件 、 梅毒 が 5件 、 百日咳が 6件 、風しんが 2件 報告されました。また、基幹定点から細菌性髄膜炎が1件、眼科定点からロタウイルスによる感染性胃腸炎が11件報告されました。
ロタウイルスによる感染性胃腸炎の報告が多く見られました。ロタウイルスは特に乳幼児の重症急性胃腸炎の主要な原因病原体で、ロタウイルス感染症により世界の5歳未満の小児で約50万人の死亡があるとされています。その多くは発展途上国で起こっていますが、ロタウイルスは感染力が非常に強いため衛生状態が改善されている先進国でも感染は多く見られ、生後6カ月から2歳をピークに、5歳までにほぼすべての児がロタウイルスに感染し、胃腸炎を発症するとされています。通常2日間の潜伏期間をおいて発症し、発熱と嘔吐から症状が始まり24〜48時間後に頻繁な水様便を認めます。成人でも感染、発病しピークは20〜30歳代と50〜60歳代に認められます。主な感染経路は糞口感染ですのでオムツの適切な処理、手洗いの徹底、汚染された衣類等の次亜塩素酸消毒などによる処置が感染拡大防止の基本となります。

全数報告の感染症

分 類 報 告
1類感染症 報告がありません
2類感染症 結核 が 3件 報告されました
3類感染症 腸管出血性大腸菌感染症 が 3件 報告されました
4類感染症 A型肝炎 が 1件 報告されました
5類感染症 後天性免疫不全症候群 が1件 、 侵襲性肺炎球菌感染症 が 2件 、 梅毒 が 5件 、 百日咳が 6件 、
風しん が 2件 報告されました
全数報告一覧へ

定点把握の対象となる5類感染症

■京都府及び全国での定点当りの報告数が多い上位5疾患

感染症名 定点当たりの報告数
京都府 全国
1 感染性胃腸炎 5.62 5.17
2 インフルエンザ 1.55 1.73
3 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 1.27 2.07
4 伝染性紅斑 0.58 0.50
5 咽頭結膜熱 0.31 0.34
■京都府の定点当りの報告数の一覧表へ 保健所別年齢階級別

■基幹定点

細菌性髄膜炎 が 1件 、 感染性胃腸炎
(ロタウイルス)
が 11件 報告されました

■眼科定点

報告がありません

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■京都府での定点当りの報告数が多い上位5疾患の推移

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今週の伝染性紅斑地図(京都府版)

地図
罹患数 定点当たり
乙訓 5 1.25
山城北 3 0.30
山城南 - -
南丹 - -
中丹西 - -
中丹東 - -
丹後 - -
京都市 37 0.86
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