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京都府医療審議会地域医療構想策定部会(平成27年12月21日開催)の審議概要

開催日時

平成27年12月21日(月曜日)14時30分から16時00分まで

開催場所

京都ガーデンパレス2階「祇園」

出席委員

福居部会長、松井委員、依田委員、清水委員、安岡委員、多々見委員、汐見委員、堀口委員、中島委員、近藤委員、今中委員、渡邊委員、尾内委員 (13名)

審議の概要

議事

(1)地域別調整会議における意見等について

  • 事務局から、資料1により説明
主な発言
  • 慢性期の在宅医療の体制に関して、各医療圏とも受け皿が不足している。施設整備を積極的に行っていただかないと行き場のない人が出てくることになる。
  • 議論はするが、流入・流出数を調整して目標数値だけを出してもあまり意味がない。 在宅に移行するにもその体制を不安視する意見が各調整会議でも出ている。

(2)構想区域の設定について

  • 事務局から、資料2により説明
  • 現行の6つの二次医療圏を踏襲することが了承された。また、資料19頁の「特に緊急性の高い、脳卒中、虚血性心疾患については、二次医療圏を越えて柔軟に運用」という表現を事務局において再考し、次回の会議で報告することとなった。
主な発言
  • 二次医療圏を超えた流入・流出があることを前提に考えるのであれば、構想区域をどのように設定すべきかという議論はあまり意味がない。ただし、性質が違う地域が一緒になっている京都・乙訓医療圏や、3市それぞれが一定のまとまりを持っている中丹医療圏など、柔軟な対応を検討する余地のある医療圏もあるが、今後必要が出てきた時に議論を行うということでよいのではないか。
  • 救急の中で一番待ったなしと言われているのは外傷である。多くの都市で外傷センターが整備されており、京都府でもそのような体制を取らないと手遅れになるケースも多い。数年前の祇園の交通事故では、もっとも重篤な患者が急性期の病院に運ばれ たといったケースもあった。搬送時間を考慮し、5事業の中の救急については医療圏を超えた体制を取る必要がある。
  • 資料19頁に「構想区域を越えて流出入することもやむを得ない」とあるが、「やむを得ない」のではなく、現実の選択としては当然のことである。構想区域に囚われるのではなく、京都府全体、また近隣府県との連携も含めて一番よい医療体制をどのように作り上げていくのか、そのためにはもっと柔軟な対応も検討すべきである。
  • 緊急性の高い疾患ほど近くの医療機関で対応すべきであり、構想区域を越えて対応というのは考え方として矛盾している。ただし、現行の二次医療圏の設定は行政の枠組みとの整合性やこれまでの歴史的な積み重ね、また地域の疾病状況を統計的に分析するには適切な規模であることから、現行の二次医療圏とすることでよいと考える。

(3) 他府県間調整について

  • 事務局から、資料3により説明
  • 調整対象のすべての府県に対し、医療機関所在地ベースで調整することが了承された。
主な発言
  • 患者がなぜ他の医療圏や他府県の病院に行くのかと言えば、そちらのほうが便利だったり、そちらのほうが自分の症状から見てより適切だと判断するからである。それを無理やり住所地の医療圏に縛ることは患者の自由な選択を阻害することになるので、事務局案に賛成である。

(4) 入院患者実態調査の実施について

  • 事務局から、資料4により説明
  • 実態調査を行うこと及び調査スケジュールについて了承された。
  • 調査項目については12月25日(金曜日)まで追加意見を受け付けることとし、会議で提案された意見とともに、取扱いを部会長に一任することが了承された。
主な発言
  • 7月1日現在で判断すると言うことだが、今年は水曜日に当たるが、仮にこれが週末だと数字が大きく変わることになる。また、冬季よりも夏季のほうが患者が少なかったり、大きな学会の有無によって手術件数も変わってくるなど、病院の実態を正確に反映する時期というのは、各病院によってまちまちである。
  • 一人の入院患者が、高度急性期から急性期、回復期を経て退院していくというのが通常の形である。高度急性期の患者を一つの病棟にまとめると、それぞれの医療スタッフが、脳、心臓、呼吸器など多岐に渡る病状すべてに対応しなくてはならず、国の考え方は極めて現実的ではない。
  • 問7で、医科歯科連携や口腔ケアの重要性などが選択肢にない。転院によって歯科の治療が中断してしまうケースもあるため、歯科に関する連携というような項目も加えてほしい。

(5) その他

  • 発言なし

配付資料

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