行政文書解題 「ち」から始まる文書
2007年09月03日 更新
町村沿革調
京都府が町村制実施のための新町村編成案の作成にあたり、明治19(1886)年から20年にかけて実施した各旧町村各種沿革の調査書の綴り28冊。この調査は京都府知事北垣国道から各郡長にあてた明治19年3月12日番外達第56号により着手された。郡役所を通じて同20年10月ごろまでに、各連合戸長役場から提出されたが、調査の経過ならびに、結果についての記録がほとんど残っていないため、全部の町村沿革調が作成提出されたかどうか不明である。現存しているのは、愛宕郡(39村)葛野郡(50村)紀伊郡(24村 伏見219町)宇治郡(26村)乙訓郡(31村)綴喜郡(17村)相楽郡(4村)北桑田郡(100村)何鹿郡(74村)天田郡(114村 福知山19町(注)天田郡の分は京都府庁文書中に編入されている)与謝郡(97村 宮津34町)、熊野郡中郡(町村別なし)以上13郡の分で、各郡ごとに(熊野郡中郡と綴喜郡相楽郡はそれぞれ一括)合綴され郡によっては数冊に分冊されており全部で28冊ある。なお加佐郡、船井郡、熊野郡中郡(内容は不明であるが、現存のものの別冊で、町村別のものと思われる)の各町村沿革調は、昭和20(1945)年3月の府保存文書疎開の際の廃棄簿冊リスト中に登載されており、かっては存在していたことがわかる(久世郡、南桑田郡、竹野郡の分については不明)。
記載内容は江戸時代から明治19年ごろまでで、調査項目は次のとおりである。町村沿革(管轄・旧時草高・郷村分合名称)、町村役人沿革、役場区域沿革、町村費、町村共有物、租税、戸籍、町村寄合、町村取締、公事訴訟、土木工事、生業、神社寺院、冠婚葬祭、町村休日慣行。
町内会部落会関係書類
町内会部落会に関する内容を中心とした昭和17(1942)年から21(1946)年の京都府内政部振興課の業務に関わる簿冊15冊。町内会部落会とは昭和15(1940)年内務省訓令第17号により、隣保団結の精神に基づいて住民を組織結合し地方共同の任務を遂行させるため、市街地には町内会が村落には部落会が組織されたもの。食料の配給、納税業務、自警的活動、大政翼賛運動の徹底等がこの組織を通じて行なわれ、戦時体制を維持する基盤となった。振興課の業務は、町内会部落会等の整備指導に関する事項をはじめ、地方自治の振興に関する事項、大政翼賛運動に関する事項、国民貯蓄奨励に関する事項、各種国民運動に関する事項など。この書類は、昭和45(1970)年頃、京都府の百年史編纂の際に当館に引継がれたもので、この時に国民義勇隊関係通牒2冊、国民総蹶起運動1冊も引継がれた。
