古文書解題「り」から始まる文書
2011年3月4日 更新
暦応五年伝法灌頂記(りゃくおうごねんでんぽうかんじょうき) 中館古019
全9紙からなる1巻。後補表紙の外題に、「暦応五年溥灌頂大阿闍梨房玄法印 東寺宝菩提院」と墨書されている。内題には「暦応五年卯月七日伝法灌頂事」とある。奥書を欠くが、暦応5年(1342)年4月7日清浄光院法印房玄が、甲斐律師賢照、覚増、浄月房昭遍、輔阿闍梨良杲の受者4人にたいして伝法灌頂職位の授与を行なった時の記録であるが、堂内修儀の次第作法等ではなく、大小護摩壇支度事、道場荘厳事、鎮守読経事粥漬事等に関する都合2貫372文の支具料出費の記録と職衆、読経衆の請定、後夜、初夜の作法および人数にいたるまでの記録が、道場図2図を加えて書写されている。また本紙の汚損が甚しいため、近世に反故の文書をもって裏打ちしている。それらの文書は松本坊重仁書状(欠年4月5日付)と、某書状6通である。縦27.7センチメートル、横367.2センチメートル、杉箱に格納。
陵所絵図(りょうしょえず) 館古569
御陵について江戸時代に描かれた絵図。御陵調査と修復は幕末の文久年間から本格的になるが、この資料はそれに先立つ陵墓の情報をまとめたもの。京都府・奈良県・大阪府のもの。天保7(1836)年写。1点。
