ページの先頭です

本文へ | このサイトのメニューへ

文字の大きさ : 大きくする | 元に戻す  背景色を選ぶ : | | | ふりがなをつけるふりがなをはずす | ご利用案内

文字の大きさ、背景色を変更する機能は、スタイルシートが無効なため使用できません。

干支(辰年)にちなんだ魚(海の生き物)

  新年明けましておめでとうございます。今年は辰年です。そこで、「辰」に因んだ海の生き物を紹介します。トップバッターはハマグリです。タツノオトシゴ(英名:Seahorse)、トラウツボ(英名:Dragon  moray)など辰(竜)の和・英名を持つ魚達を水族館等で見られた方も多いことでしょう。なぜハマグリが辰に因んだ海の生き物?と不思議に思われた方も多いと思います。

ハマグリ


  実は、辰という文字の原形は、ハマグリが貝殻から足を出している形をかたどった象形文字と言われています。読みは「しん」で、元の字は「蜃」という字だそうです。「辰」という字には貝という意味はありませんが、「蜃」(古代中国で蜃気楼を作り出すといわれる伝説の生物)は、辰と虫との合字で、“ハマグリ”という意味を表わしているという説もあるそうです。
  このハマグリは関西では雛祭りには欠かせないものですが、海洋センターでは、日本海側で貴重な漁場の一つである阿蘇海産の天然ハマグリ(上の写真)を使って、短期育成技術の開発を行っています。試験開始時に殻の長さ4.5cmの貝が、約1年で最大で6.7cm(約1.5倍)に成長することが確認されました( 「研究こぼれ話(ハマグリの成長について)」もご覧下さい)。

タツノオトシゴ


  二番手は、この阿蘇海や隣接する宮津湾などに繁茂するアマモなどの藻場で見かけるタツノオトシゴ(上の写真)です。写真の個体は阿蘇海に生育する紅藻のオゴノリに付いていたものです。タツノオトシゴは周囲の色彩に合わせて体色を変えることができ、写真の個体はオゴノリと同じ赤っぽい色でしたので、よく見ないと見逃してしまいそうです。タツノオトシゴには尾鰭はありませんが尾は長く、普段は尾を海藻などに巻きつけて体を固定しています。体を直立させ、頭部が前を向く姿勢をとり、この姿が馬の首から上の部分に似ていることから、英名ではシーホースの名前がつけられたのでしょう。

リュウグウノツカイ


  最後は、珍魚のリュウグウノツカイ(上の写真)です。平成21年末から平成22年初の冬に、このリュウグウノツカイが日本海沿岸の海岸や定置網に度々漂着、入網し話題になったことから、ご記憶の方も多いと思います( 「丹後の海からの情報(平成22年1月)」もご覧下さい)。
  この魚は、タチウオのような銀白色の細長い体型に、赤くて一部長いひれを持つ派手な外見をしています。普通、水深200から1,000mの深層に生息する深海魚で、写真の魚は全長が約1.5mの若魚ですが、長いものでは全長10m以上にもなるようです。北からの季節風が強まる冬に、沖合の深層に生息している生物が、衰弱などの理由で沿岸表層に吹き寄せられることも多いことから、深海魚のリュウグウノツカイの出現もそうした現象の一つではないかと考えられます。しかし、なぜ平成21年末から平成22年初に集中したのかは謎です。
  因みに今冬は今のところリュウグウノツカイの出現報告はまったくありません。彼らは平成24年が穏やかな1年になることを夢見ながら沖合の深い海中を遊泳しているのでしょうか。