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イワガキ養殖

 一般に「カキ」として流通しているのは、冬場に鍋やフライとして食べているマガキです。一方、イワガキは夏場が旬の大型のカキで、濃厚でクリーミーな味です。
京都府で漁獲される天然イワガキは大型で品質も良いことから、関東や京阪神方面に多く出荷され、高値で取り引きされています。しかし、京都府の天然イワガキの漁獲量は頭打ち状態で大型貝の生産割合も少なくなってきています。そこで、海洋センターではイワガキの種苗生産を行い、生産した稚貝(写真1)を用いて養殖試験に取り組んでいます。

  イワガキの種苗 

    写真1 イワガキ種苗

  天然のイワガキの多くは外海に面した海域に棲息し、商品サイズに成長するまでには約5年以上かかると言われています。しかし、海洋センターの養殖試験の結果、イワガキは餌となる植物プランクトンが豊富な内湾で養殖すると、約3年間で商品サイズ(全重量300g以上)に成長し、さらに、天然の貝よりも可食部が大きくなることが分かってきました(写真2)。

養殖イワガキの軟体部

   写真2 養殖イワガキの軟体部


 そこで、舞鶴湾、栗田湾、伊根湾において、漁業者によるイワガキの養殖企業化試験を実施しています。
 イワガキ養殖の方法を簡単に説明します(詳細は、季報第87号PDFファイル,2.68MB)(PDF:2,745KB)(を参照してください)。イワガキの養殖方法はマガキの養殖方法とほぼ同じで、稚貝が数十個付着した基板(ホタテガイの殻)をロープに挟み込んで筏から海中に吊します。海中に吊るした基板にはムラサキイガイやフジツボなどの付着生物が付き、イワガキの成長や生残等に悪影響をおよぼします。そこで、翌年および翌々年の夏~秋に付着生物の除去を行います(写真3)。                バーナー処理

 写真3 付着生物の除去作業(バーナー処理)


  基板に付着したイワガキは、塊状態で成長しますので、出荷時には、1個体ずつにばらし、殻に付いた付着物を取り除いてきれいにして、殻付きで生きたまま市場に出されます。市場では殺菌した冷却海水中で1日以上飼育して浄化され、初夏~夏の食卓に並びます。
 京都府で養殖したイワガキは「丹後の海 育成岩がき」と言うブランド名を付けて販売されています。2007年の夏には約4万個が出荷され、販売金額も990万円となりました。

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お問い合わせ

農林水産部海洋センター

宮津市字小田宿野1029ー3

ファックス:0772-25-1532

ngc-kaiyo@pref.kyoto.lg.jp

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