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研究こぼれ話(阿蘇海に潜る)

  増殖担当では年間を通して京都府沿岸の各地で潜水をして海藻類や磯根生物の調査を行っていますが、潜水調査を行うのが一番難しい場所は阿蘇海です。阿蘇海は日本三景のひとつである天橋立の西側に広がっている内湾ですが、潜って見る阿蘇海の姿は白砂青松の天橋立から眺める風光明媚なものとは一味違います。
  阿蘇海で潜水調査する際の一番の難点は透明度の悪さです。年間を通して常に悪く、ひどい時には自分の手を顔の前まで持ってこないと見えないほどで、調査対象の海藻を探すのにも一苦労です。潜水者に魚がぶつかってきたことも何度かあります。その他にも、以前紹介しましたが春から夏には有毒のカギノテクラゲが海藻に大量に付着していますし、夏季には海底に堆積した海藻などが分解されて還元層が形成されるため、それを巻き上げてしまうと真っ暗になります。冬季には雪解け水の影響で水温が5度程度まで低下するので、ドライスーツを着ていても一時間の潜水が限界です。このようにあまり潜水したくないような阿蘇海ですが、そこに分布する海藻類の水質浄化機能を解明するために毎月一回潜水調査を実施しています。

(増殖担当)

阿蘇海での潜水調査の様子

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