研究こぼれ話(垂下飼育コンテナの付着生物除去作業)
海洋センターでは、トリガイをはじめとする二枚貝の増産を図るため、これらを入れたコンテナを海中に垂下する方法で育成試験を行っています。コンテナを一定期間海中に吊すと、時期により遅い早いはありますが、フジツボ類やホヤ類等の付着生物がコンテナを覆います。そのことによって、餌であるプランクトンが二枚貝にいきとどかない状態となり、二枚貝の成長及び生残に悪影響を及ぼします。したがって、定期的に新しいコンテナと交換して海水の循環を保つことが必要です。
使用済みのコンテナは、数日間乾燥させた後、高圧洗浄機を用いて水圧により付着生物を取り除いていますが、付着生物のなかでも付着力が強く取り除きにくいフジツボ類には大変悩まされています。大量のフジツボ類がコンテナ一面に密着するとその重さもかなりのもので、海中から引き上げるのも一苦労です。さらに、フジツボ類は鋭い尖塔の形状をしているため、素手で作業をすると深い切り傷を作ることにもなりかねないので、作業をするには手袋の着用が必須です。また、付着物が飛び散るため、暑い時期でも合羽を着て汗だくになりながら作業をしています。このように育成試験を支える地道な作業がいろいろとありますが、漁業者の皆さんへよりよい成果をお返しできるように担当職員は頑張っています。
(養殖・魚病担当)
