研究こぼれ話(丹後の海でクジラ漁!?)
丹後の海でクジラ漁が行われていたことを御存知でしょうか。海洋センターの資料展示室には写真のような捕鯨道具が展示されています。
伊根湾や海洋センターがある栗田湾では、昔クジラ漁が行われていました。特に、伊根湾では、室町時代の天文年間(1532~1554年)から行われていたと伝えられています。
地区の古文書「鯨永代帳」によると、江戸時代初期の明暦2年(1656年)から大正2年(1913年)までの257年間に、ザトウクジラ、ナガスクジラ、セミクジラ計355頭を捕獲したことが記録されています。また、伊根湾に浮かぶ青島には鯨の墓も残されています。
イワシの群を追いかけてクジラが湾内に迷い込むと、大勢の人々が船を漕ぎ出して湾口を網でふさいでから、力を合わせてクジラを奥の入り江に追い込んで、上の写真のような銛を打ち込んで捕らえました。この様子を描いた昭和初期の実況図のパネルも展示しています。
また、海洋センターの研修室には、明治40年に描かれた「米国式捕鯨図」の大きな額が架かっています。
海洋センターは今年、明治32年(1899年)に前身である水産講習所が開所して110年になりますが、その歴史同様、100年以上水産講習所、水産試験場に掲げられてきたものと思われます。
海洋センターにお越しになった時は、是非これらの漁具や絵を実際に御覧になって下さい。
