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研究こぼれ話(風船を使った藻場の撮影)

  海洋センターでは、沿岸域の環境保全および生物保全に重要な藻場の形態や役割を把握するため、府内の様々な場所で藻場の定期的調査を実施しています。
  この中で、海藻が生えている部分の分布状況や面積は、藻場の状態を評価するための重要な情報となります。これらの情報は、ボートの上から観察したり、調査員が水面を泳ぎながら携帯用GPS に記録したりして得られますが、これらの方法ではヘクタール単位の広い藻場をカバーするのが難しく、見落としが生じやすいという欠点があります。
  この欠点を補う手法の一つとして期待されているのが、空中からの写真撮影です。大規模なものとしては衛星や航空機の利用もありますが、当センターでは、低コストでも解像度の高い画像が得られる「風船撮影」を試験的に行っています。この方法では、ヘリウムガスを充填した直径120cmの風船にデジタルカメラを吊るし、上空150mから藻場を撮影します。日照や透明度などの条件が良ければ、撮影後の画像から海藻の生えている部分をはっきりと抜き出すことができます。丹後の海で、風船をあげている怪しい調査員を見かけることもあるかもしれませんが、これも重要な海洋調査の一つなのです。

 

空中から藻場を撮影するための風船システム 藻場の空中撮影画像

                                    (増殖担当)

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