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研究こぼれ話(魚の年齢を調べる)

  魚の年齢を知ることは、資源調査において大変重要です。年齢がわかれば、成長を推測したり、人口ピラミッドのように年齢構成を把握したりすることができます。その結果、将来の資源動向も予測することができます。
  年齢を調べるには様々な方法がありますが、年齢形質と呼ばれる部位を観察することが一般的です。年齢形質には、魚類では耳石、鱗、脊椎骨など、貝類では貝殻、ヒゲクジラ類では耳垢栓などがあります。これらの部位には、木の年輪のように成長とともにリングが形成されるため、これらを数えることにより、年齢を知ることができるという訳です。特に耳石は比較的、年輪が読み取りやすいことから、多くの魚の年齢査定で用いられています。耳石は炭酸カルシウムの結晶から成る白い骨のようなもので、頭の後方に左右一対存在し、平衡感覚や聴覚に関与しています。耳石に刻まれる年輪の読みとりは、魚種によって容易なものと難しいものとがあります。例えばヤナギムシガレイ(ササガレイ)は、3歳くらいまでは肉眼でも年輪を数えることができます。一方、アカガレイの耳石は、顕微鏡を覗いても年輪を見分けることが困難です。また、どの魚でも10歳を超えるような高齢魚では、年輪の読みとりは大変難しくなります。そのため、年齢を調べる研究では、耳石をオーブンで焼いたり、さらには光が透過できるまで切断・研磨したりする、熟練職人並みのテクニックが必要となります。しかし、これらのテクニックを用いても20歳クラスの超高齢魚には全く歯が立たないのが、悩ましいところです。

(資源・漁船漁業担当) 

ヤナギムシガレイの耳石 オーブンで焼いたアカガレイの耳石

 

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