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研究こぼれ話(ヤナギムシガレイ漁の謎…?)

  丹後の底曳網の秋漁ではヤナギムシガレイがたくさん水揚げされます。ヤナギムシガレイは「ささがれい」と呼ばれ、薄塩の一夜干しは高級食材として人気があります。この時期、ヤナギムシガレイは水深150~170メートルの比較的限定された漁場に分布しますが、漁業者の皆さんは「ヤナギムシガレイは昼間よりも夜間に多く獲れる」と言います。なぜ、ヤナギムシガレイの獲れ方が昼夜で違うのでしょうか?
  この謎を解くために、海洋調査船「平安丸」の桁曳網でヤナギムシガレイを昼夜別に漁獲し、桁曳網に取り付けた水中カメラでその様子を観察しました。その結果、漁業者の皆さんの言うように、夜間に獲れた尾数は昼間の約5~10倍多くなりました。そして水中カメラの映像からは、その理由を裏付けるような興味深い情報が得られました。昼間、多くのヤナギムシガレイを観察することができましたが、その大部分は体を海底の泥に沈め、ほとんど静止していました。一方、夜間ではヤナギムシガレイは海底近くをゆっくり泳いだり、静止していても網の接近にともない泳ぎ始めたりしていました。つまり、夜間はゆっくりと行動することで網に入りやすく、昼間は泥に潜っているので網がその頭上を通り過ぎるために、あまり獲れないと考えられました。ヤナギムシガレイの昼夜の獲れ方の違いには、その行動が密接に関係していたのです。 

水中カメラを取り付けた桁網

(資源・漁船漁業担当)

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