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トリガイ養殖

  トリガイと言えば寿司ネタとして有名ですが、一般に出回っているトリガイの大きさは殻長5~6cmで、可食部の重さは約4g程度です。一方、宮津湾や舞鶴湾で漁獲されるトリガイは殻長8~10cmで、可食部の重さは約20~40gもあります(写真1)。

丹後とり貝と一般のトリガイ

    写真1 京都府産の大型トリガイ

  これらの大型のトリガイは、味も歯ごたえも大変良く、丹後の夏の高級食材として扱われています。しかし、天然トリガイは、豊凶の差が激しく数十万個獲れる年もあれば、全く獲れない年もあります。この大型のトリガイを安定して市場の供給できるように、京都府では、全国に先駆けてトリガイの養殖を行っています。現在、事業規模でトリガイ養殖を行っているのは京都府だけです。
  トリガイ養殖の方法を簡単に説明します(詳細は、季報第79号を参照してください)。トリガイ養殖は、毎年7月頃に約1cmサイズの稚貝を用いて養殖を開始し、翌年6~7月に8~9cmサイズで出荷する1年サイクルの養殖です。
  トリガイ養殖に適した海域は、餌となる植物プランクトンが豊富で、波の静かな内湾域の舞鶴湾、栗田湾および宮津湾です。この海域に専用の筏を浮かべ、プラスチック製の養殖コンテナに底質(アンスラサイトという細かな粒の無煙炭を使います)とトリガイを入れて筏から吊り下げます。トリガイは何かに潜っていない状態が続くと死んでしまいます。また、これらのコンテナには、魚やカニ等の害敵生物が入らないように網蓋を取り付けます。このようにして海中に吊したコンテナ(写真2)には、付着物が付き、浮泥がたまり、トリガイの生息環境が悪化してきます。

養殖コンテナ 養殖作業

写真2 養殖コンテナ                写真3 養殖作業

  そこで、1~2カ月間に1回の割合で、コンテナの交換と底質の洗浄をする必要があります(写真3)。このような作業を約1年間に約7回繰り返すと、翌年の初夏には大なトリガイに成長します。京都府で養殖した大型のトリガイは(写真4)、大きさごとに厳密に選別され、全重量100g以上の養殖トリガイには「丹後とり貝」と言うブランド名を付けて販売します。   

大型の丹後とり貝

    写真4 大きく育った丹後とり貝

  2007年の夏には約10万個もの「丹後とり貝」を出荷し、販売金額も5,000万円を超えました。また、「丹後とり貝」を取り扱っている料理屋さんからの評判も非常に良いのですが、生産個数がまだ足りず、各方面からの注文に応え切れていません。京都府では、販売個数20万個、販売金額1億円を目標にし、トリガイ養殖の振興に努めています。

お問い合わせ

農林水産部海洋センター

宮津市字小田宿野1029ー3

電話番号:0772-25-0129

ファックス:0772-25-1532

ngc-kaiyo@pref.kyoto.lg.jp

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