海の森からのおたより
京都府の海には、海藻が茂った藻場があります。樹木の茂る森にならって、藻場のことを「海の森」とも呼んでいます。海の森は、魚介類の生育場としての役割や環境を良好に保つ役割をもつ大切な場所なので、海洋センターでは海に潜って藻場のいろんなことを研究しています。このコーナーでは、それらの調査で出会った四季折々の海の森の様子を紹介します。
夏の終わりに
(平成19年8月29日更新)
(両写真とも8月24日に撮影(京丹後市久美浜町蒲井))
陸上では残暑厳しい日が続いています。藻場ではホンダワラ類の主枝が伸長し始め,海の森ならぬ草原の様相を呈しています。上の写真は,藻場で今年初めて観察されたアイゴの稚魚です。体長3~5センチ程度の個体40匹ほどの群で,盛んにヨレモクの柔らかい葉をついばんでいました。下の写真はフサイワズタで,左は成熟している枝,右は未成熟の枝です。水温25~27度で成熟し,成熟した枝の粒の内部には細胞質が凝集した網目状の模様が見られ(右の拡大写真),そこで配偶子が作られ,枝の先端から放出されます。 最近,丹後地方ではフサイワズタが「海ぶどう」の代わりとして利用されるようになりました。
京都府沿岸の藻場や海藻を紹介しているページ
- 京都府に広がる藻場(平成18年6月21日更新)
- 京都府で見ることができる海藻(平成19年5月29日更新)
