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1.ズワイガニの脱皮と成長
 
  魚類では、鱗や耳石に形成される年輪をもとに年齢を知ることができます。しかし、エビやカニなどの甲殻類では、魚類のような鱗や耳石をもたないことから、年齢を知ることは不可能といわれています。甲殻類の場合は脱皮を繰り返して大きくなるため、生まれてからの脱皮回数、すなわち年齢ではなく「脱皮齢期」と呼ばれます。脱皮が1年に1回行われるのであれば、「脱皮齢期」と年齢は等しいことになります。ところが、多くの甲殻類では若齢期には1年に数回の脱皮を行うのが一般的なので、「脱皮齢期」と年齢とは一致しません。このことは、ズワイガニについてもいえます。
   ズワイガニの脱皮と成長に関する従来の報告を簡単に整理します。雄ガニと雌ガニの齢期ごとの平均的な甲羅の大きさ(以下、甲幅と呼びます)を表1に示します。第10齢期までは、雄ガニと雌ガニでは成長の差はとくにみられません。しかし、それ以降では大きな差がでてきます。雄ガニでは、その後も脱皮を繰り返し、どんどん大きくなっていきますが、雌ガニは第11齢期で脱皮が止まってしまいます。このことは、雄ガニである「松葉ガニ」の甲幅は16cmにも及びますが、雌ガニである「コッペ」、「セコガニ」はせいぜい7〜8cm程度であることからも分かります。
  雌ガニのように、第10齢期から11齢期への脱皮が、生涯最後の脱皮となることから、このような脱皮を「最終脱皮」と呼びます。
 

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