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(2)雄ガニの脱皮周期と最終脱皮

  カニが脱皮するかしないかは、甲羅の内側に新しい甲羅が作られているかどうかで判断することができます。鋏脚の大きいカニが、それ以上脱皮するのかしないのか、また、鋏脚の小さいカニがいつ頃脱皮するのかは、このような方法で確かめることができます。そこで、脱皮に至るまでを次の特徴的な4つの段階に区分けします。
1脱皮直後の段階(A段階):脱皮してまもない段階で、甲羅は非常に柔らかい。
2脱皮休止の段階(B段階):次の脱皮の準備が全く行われていない段階で甲羅は硬い。
3脱皮準備の段階(C段階):次の脱皮の準備が始まった段階。甲羅は硬いが、その内側に新しい甲羅が作られている。
4脱皮直後の段階(D段階):次の脱皮がまもなく行われる段階。新しい甲羅はしっかりと形成されている。
  以上の4つの脱皮段階の出現を2年にわたり調査した結果を紹介します(図2)。
 鋏脚の小さいカニでは、5〜6月頃に脱皮準備の段階のものがみられ、9〜10月頃にはほぼ全てのものが脱皮直前もしくは直後の段階にあります。つまり、このことから鋏脚の小さい雄ガニは、1年に1回9〜10月頃に脱皮することが分かります。
  一方、鋏脚の大きいカニでは、脱皮準備や脱皮直前の段階のものは一匹もみられていません。9〜10月に脱皮直後の段階のものがみられますが、これは鋏脚の小さいカニが脱皮して鋏脚の大きいグループに加入したばかりのカニです。この結果は、鋏脚の大きいカニはすでに最終脱皮を終えており、その後脱皮を行わないことを示しています。このように、日本海の雄ガニにも最終脱皮が存在することが明らかとなりました。
 
 

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