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(2)大きさ
 定置網で漁獲される幼稚魚の大きさはどのくらいでしょうか。マダイ、イサキ、ウスメバル、シロギスの4魚種を選んで図にしてみました。
 マダイ(図5)の場合には、6月下旬に4cmサイズが漁獲され始めます。その後、7月下旬には4cm〜6cm、8月下旬には8cm、9月には9cm〜10cmに成長した魚体が漁獲されますが、漁獲尾数は普通7月〜8月上旬に多く、その後には尾数は減少していきます。そして、大きさが9cm〜10cm以下のマダイは商品として出荷されることがほとんどありません。
 イサキ(図6)の場合には、まず6月後半に12cmサイズ(1歳魚)が漁獲され始め、8月〜9月にかけて15cmサイズが漁獲されます。これらのイサキは非常に安く出荷されています。また、10月にはこの年の春頃生まれた8cm〜9cmのものが見られるようになり、12月上旬に10cm位に成長するまで漁獲されますが、その後は漁獲されなくなります。これら当歳魚のイサキは出荷されることなく投棄されています。
 ウスメバルの場合には(図7)、5月中旬に流れ藻に付く大きさと思われる4cm位の大きさで漁獲され始め、6月下旬には5cm位になり、7月中旬には6cm位に成長して漁獲されます。その後は流れ藻から離れて海底へ移動するためか漁獲されなくなります。これらのウスメバル稚魚も出荷されることはありません。
 シロギスの場合には(図8)、11月に9cm〜10cm、12月中旬には10cm〜12cmの大きさのものが漁獲されます。これらのシロギス稚魚は非常に安く出荷されています。
 図には示しませんでしたが、その他の重要魚種の幼稚魚の大きさをまとめてみました。
 ブリは6月上旬に10cm〜14cm前後のものが漁獲され始め、その後次々に大きさの違う群れが漁獲され7月下旬には大きいもので20cmを超えます。
 イシダイは8月上旬に4cm、下旬には8cm〜9cmのものが漁獲され、9月〜10月には10cm〜11cmのものが漁獲されます。
 メダイ(タイショウウオ)は6月上旬に10cm前後、7月上旬に11cm〜15cmのものが漁獲されます。
 アカカマス(ミズカマス)は8月上旬に9cm〜10cm、8月下旬に10cm〜14cmのものが漁獲されます。
 タチウオは11月下旬に30cm〜44cm、12月下旬にもほぼ同じ大きさのものが漁獲されます。
 マエソは11月に7cm〜10cm、12月に10cm〜15cmのものが漁獲されます。
 以上、様々な魚種について述べてきましたが、総じて言えることは多くの重要な魚種の幼稚魚が小さすぎるサイズで漁獲され続けているということです。

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