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 つぎに餌場の造成、つまり藻場の造成について技術開発を進めました。自然の海ではサザエはホンダワラ類などを餌にしています。ホンダワラ類の藻場を造成するためには、まずホンダワラ類がいつ種(幼胚といいます)を出すか、その時期をつかまねばなりません。調査の結果、大部分のホンダワラ類は3月から7月にかけての期間に種を出すことが判りました(図12)。
 この結果を受けて、自然に種が流れ着いて藻場ができるように、平成5年3月にホンダワラ類が生えている近くに投石礁をつくり、ホンダワラ類が生えてくるのを調査しました(図13)。

 すると翌年の3月には空中写真でもはっきり確認できるような見事なホンダワラ類の藻場ができました。(図14)。

 外海域の漁場では、周りにホンダワラ類が生えておらず、種が運ばれてこないような所に餌場を造成しなければならない場合があります。このような場所に親の海藻を岩にくくり付けておき、種を出すのを待ちましたが、波浪などによりくくり付けたところからちぎれて飛んでいってしまいました。そこで、このような外海域での藻場造成技術を開発しました。まず、コンクリート基盤に建築用コンクリート・ブロックがスッポリ入る穴をつけ、この基盤を漁場に設置しておきます。つぎに、親のホンダワラ類から種を取って、陸上水槽の中に設置した建築用コンクリート・ブロックにこの種を蒔いて種付けします。しかっり根付いてホンダワラ類の若芽が出てきた時点でこのコンクリート・ブロックごと沖出しし、先に設置したコンクリート基盤の穴に納めます(図15)。そうしますと翌年の春には図16に示しましたようにホンダワラ類が生えてきます。

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