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5.大きさと季節によって異なるアカガレイの生活の場
 
 アカガレイは、成長に応じて、また季節に応じて、生活の場を変えています。まず、前述のとおり、水深200m前後の海域で生み出された卵は、水深50〜150mの海中を漂っています。(これを浮遊卵と言います)。孵化してから2週間位は浮遊生活を続けますが、全長3cm位に成長するとヒラメとは反対の右側に目がよって海底の生活に移行します。体長9cm位までの稚仔は周年にわたり、水深180〜200m域のクモヒトデ生息域に多く分布しています。京都府沖合では浦島礁東域で周年にわたり分布していると考えられています。
 未成魚の期間は(雄の場合は3年間:体長18cmまで、雌の場合は5年間:体長26cmまで)、あまり大きな移動をせず、水深200〜250mに多く分布していますが、成魚になると範囲は広がります。後で紹介しますが季節的な深浅移動も見られます。特に、先程少し触れたように、産卵期前後の雌の場合は卵巣の発達程度に応じて分布水深が微妙に異なります。実際の調査結果からその様子を見てみましょう。産卵期の雄の分布状況を図6に、雌の分布状況を図7に示しました。雄の場合は、精巣の発達の程度にかかわらず、水深180m前後に集中して分布していることが分かりました。一方、雌の場合は、産卵を終了した個体は水深220m 前後に、産卵直前の個体は水深180m前後に、これから卵巣が発達して産卵する個体は水深250m前後に、産卵に関与しない未熟個体は水深220m前後に多く分布していました。雌の場合は雄と異なり卵巣の発達度合によって、その主な分布水深が異なることが分かりました。
 

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