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1.アサリの基礎知識(生活サイクル、資源変化及び漁獲実態)
 アサリの資源管理を考える上で、まず、アサリの生活サイクルや資源変化、さらには漁業実態などについて把握する必要があります。。これらの詳細については、季報第56号に舞鶴湾における事例について報告していますので、それを参照していただくとして、ここではその要約について説明します。
(1)アサリの生活サイクル
1産卵期
 アサリの主産卵期は10月から11月で、大型のアサリほど早く成熟し、一部のものは夏頃から産卵します。また殻長25o以上になると、全ての個体で産卵が可能となります。
2成長
 アサリの卵は、受精後水中を20日近くも漂ってから海底に着定します。着定直後のアサリは殻長約0.3oという超小型サイズです。12月頃に海底に着定したアサリは、約6ヶ月後で殻長10o、約1年後で殻長25o、約2年後で殻長35o、そして約3年後には殻長40oに成長します。
 なお、秋季に発生したアサリには、成長の早いタイプと遅いタイプがあり、成長の早いタイプは約6ヶ月後には殻長10oとなりますが、遅いタイプは殻長1〜2oしかならず、その後は消失します。
(2)実験から推測したアサリ資源の変化
1分布と移動
 アサリの分布は成長段階によって違いがあり、そのパターンは次のようになります。初期稚貝(殻長2o未満)の時点では、水深5mまでと比較的に広い範囲まで分布します。その後成長するに従って分布水深の範囲が狭まり、成貝(殻長25o以上)では、ほぼ水深1m対に限って分布するようになります。
 以上のような分布の特徴は、アサリ自体の移動や波浪等による移動ではなく、アサリの減耗が水深帯によって異なっていることに原因があります。
2減耗と害適生物
 アサリの減耗は、主としてアサリを補食する害適生物によって起こっており、その程度は、水深1m帯で小さく、水深が深くなる程大きくなります。また、ヒトデ類とカニ類が、主要なアサリの害適生物であることが分かりました。
(3)漁獲の実態
1舞鶴湾で使用されているジョレン(代表的なアサリ漁具)の目合(25o×20o)と、漁獲されるアサリのサイズとの関係は、次のとおりです。
 殻長20o未満のアサリは全て目合から抜け落ちますが、25o以上になるとジョレン内に残る個体が多くなっていき、33o以上になると全ての個体がジョレン内に残ります。
 漁場にいるアサリの内、このジョレンで漁獲される割合は、殻長22.0〜24.0oから30.0〜32.0oまでは直線的に高くなっていき、それ以上になるとほぼ一定になると考えられます。

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