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(2)アサリにとって快適な漁場環境とは

 舞鶴湾でアサリ調査を続けて行くうちに、次のような現象を観察することがあります。それは、湾内で造成された漁場で、秋季にアサリがまとまった状態でへい死しているのが観察されたことです。水深1m帯を中心に、直径30〜100cmのアサリの死殻塊が斑状に分布していました。なお、同じ時期にこの水域では他の水産生物の大量へい死は報告されていませんので、アサリのへい死は、この現象が観察されたごく限られた水域のみにみられたようです。
    秋季にへい死がみられた水域を選定して、アサリの死殻が集中しているところ及びその周辺で、一定面積内の死貝及び生貝の全てを採集しました。結果は、死貝が採集されたのは死殻が集中しているところのみで、その周辺では全く死貝は採集されず、このへい死現象は極めて限られた範囲で起きていることがわかりました。
 また、へい死が集中している場所と、その周辺における生貝の分布密度を比較してみると、へい死地点の生貝の分布密度は、周辺域のそれと比較して非常に高い結果になっていました(表2)。つまり、このへい死が集中している地点では、逆に生貝の密度が非常に高い状態になっていたということになります。
 次に、アサリのへい死地点で採集した死貝及び生貝の全ての殻長組成について図4に示します。殻長26〜28oのものの割合がもっとも高く、また殻長30o以上のものに限ると、生貝と死貝との割合は、それぞれ1.7〜3.3%及び18.0〜39.7%(表3)と、明らかに死貝の割合が高くなっています。このことから、大型の個体ほどより多くへい死する傾向にあることが分かりました。
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