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3 イワガキ養殖の試み
(1)種苗生産技術の開発
1 採卵と浮遊幼生飼育  
天然イワガキの産卵期は夏から初秋ですので、この時期に合わせて採卵します。

  イワガキのムキ身の大部分を占める生殖巣の表面を、この時期にメスで切ると、卵または精子がにじみ出てきます。

  イワガキはトリガイ等の他の二枚貝と異なり、生殖巣からにじみ出た卵や精子を受精させても正常に発生しますので、こうした方法(切開法)により採卵し(図4)、受精させます。


  受精卵は約1日でアルファベットのDの形をした浮遊幼生になります。元気に水面近くを浮遊している幼生を集め、浮遊幼生飼育槽(図5)に収容します。

殻高14〜16pの雌のイワガキ1個から300万粒以上の卵が得られ、80万個以上のD型幼生が得られることが分かりました。したがって、少ない親の数で必要な数の卵は得られますが、遺伝的多様性を維持するためにも、親貝には地元で採捕した一定数以上の天然貝を採卵に用いるなどの配慮が必要です。
幼生には別の場所で培養しておいた植物プランクトンを与えて飼育します。飼育水は、水質維持のために幼生収容後5日目に、その後は3日毎に全部交換します。ここで約20日間飼育すると浮遊幼生は付着直前の変態期幼生(殻長0.3o)になり、この期間の生残率は60%以上期待できます。

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