ページの先頭です。

共通メニューをスキップする

京都府トップページへ

キーワード検索

府政情報 | 暮らし・環境 | 教育・文化 | 健康・福祉・人権 | 産業・しごと | 地域振興 | 京都の魅力・観光

ここまでが共通メニューです


サイト内の現在位置です: 京都府トップ農林水産業海洋センター

2 養殖結果
  養殖適地を明らかにするため、伊根町蒲入地先および伊根湾内青島地先、宮津市島陰地先および栗田湾内(海洋センター海面施設)において「ロープ垂下方式」で養殖試験を行いました。

  試験中のイワガキの成長状況を見ると(図10)、貝殻の成長が良かったのは栗田湾で、伊根湾と島陰がそれに続き、蒲入ではあまり良い成長を示していません。

  養殖約3年目の平成10年の7月〜8月に養殖イワガキの精密測定を行いました。その結果を表1に示します。

  貝殻の大きさは栗田湾が最も大きかったのですが、実際に食されるムキ身の重量は伊根湾とほとんど同じでした。

  地区別のムキ身の重量組成を見ると(図11)、ムキ身重量がマガキより一回り大きい40g以上をイワガキの商品サイズとすれば、蒲入以外の地区で養殖したものはほとんど全ての個体が、養殖3年目で商品サイズに達していました。

  このように、最も外洋に面した蒲入での成長が悪かった原因は、生息環境の項でも述べましたが、イワガキの餌となる植物プランクトンが少なかったためと考えられます。

  試験中には貝の脱落などがあり、正確な生残率は明らかではありませんが、養殖を開始した時の稚貝の数に対する取り上げた貝の数の割合(収穫率)は、おおよそ50%以上と見込まれています。

  また、養殖開始時の付着稚貝数の多い採苗器のほうが、養殖途中に貝の脱落による減耗が大きく、養殖開始時付着稚貝数の少ない採苗器よりも最終的な取り上げ個数が少なくなることが認められました。

  そこで、殻高約1cmサイズで養殖を開始する時の採苗器1枚当たりの最適付着稚貝数を検討したところ、最適付着稚貝数は30〜40個/枚ではないかと考えられています。
次へ
前へ

ページの先頭に戻る

お問合せ先一覧 | サイトマップ | ご利用案内 | 個人情報の取扱い | 著作権・リンク等 | このサイトの考え方

Copyright (C) Kyoto Prefecture. All Rights Reserved.