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1.水ガニとは
  雄ガニが「水ガニ」と「たてガニ」とに区分けされるのは、脱皮の時期と漁期に深く関係しています。雄ガニの脱皮については、「季報第46号」で詳しく紹介しましたが、ここでも簡単に述べておきます。
  雄ガニはある程度の大きさ(甲幅で約5cm)になると1年に1回、9〜10月頃に脱皮をします。脱皮をしてからしばらくの間は、体全体が非常に柔らかく、とても商品価値があるような状態ではありません。
  ズワイガニ漁が解禁となる11月6日には、「たてガニ」と「こっぺ(雌ガニ)」が揃って水揚げされますが、「水ガニ」の姿はどこにもありません。「水ガニ」の解禁日はもっと遅く、12月21日となっています。これは、この頃にならないと水揚げしても商品とならないために、別途に設定されています。「たてガニ」と「水ガニ」の漁期はいずれも翌年の3月20日までとなっています。9〜10月頃に脱皮をした雄ガニは、その年度の漁期は「水ガニ」として漁獲されます。
  ところで、甲幅5cm以上の全ての雄ガニが脱皮をする訳ではありません。脱皮を行うのは形態的に未成熟な雄ガニだけで、成熟した雄ガニは脱皮をしません。成熟に達する大きさは、小さいものでは甲幅8cm程度、大きいものでは甲幅15cm程度とかなりの個体差があります。雄ガニの成熟と未成熟とは、同じ甲羅の大きさでも、前者は大きいハサミ脚、後者は小さいハサミ脚をもつことから、比較的容易に識別することができます(図1)。
  形態的な成熟か未成熟か、ハサミ脚が大きいか小さいかは、脱皮をしたときに決定されます。「たてガニ」として漁獲されているのは、実は成熟して脱皮をしなくなり、甲羅が十分に硬くなった雄ガニなのです。
成熟に関する両者の違いは、後で述べることにします。




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