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5.おわりに
  ズワイガニ漁業では、平成9年からTAC制度がスタートしたことにともない、漁獲できる数量(TAC)が毎年設定されています。現在のところ、日韓の暫定水域内での両国の資源管理協定が十分に確立されていないことなどから、TAC制度のいわゆる強制規定は適用されていません。しかし、近い将来にはこの強制規定が適用されるようになり、そうなれば漁獲量がTAC数量を上回りそうなときには、漁業の停止命令が発せられます。
  このような状況の中で、限られた資源(=決められた漁獲量)をいかに有効に利用するかが、今後ますます重要になってきます。その意味でも、「水ガニ」の漁獲制限を計画的に進めることは重要と考えます。本冊子で紹介した内容をもとに、これまでに底曳網漁業者との話し合いの場を何回か持つことができました。その結果、実は平成11年度漁期から自主的に漁獲開始サイズを9cmから10 cmに引き上げることが決定され、実践されました。
  「水ガニ」の漁獲制限に関しては、まずは第一歩を踏み出すことができました。とても大きな第一歩であったと思います。しかし、図2で述べたように、甲幅10 cm台の「水ガニ」の大部分は小さいハサミ脚を持ち、成長過程にある未成熟なカニといえます。このようなことからも、今後のさらなる前進が望まれます。このような取組みを継続し、強化することが、冒頭に述べた「漁獲量は増加したが、漁獲金額は増加しない」ということの解決につながると考えます。また、この取組みが京都府だけではなく、同じズワイガニ資源を利用する他の海域にも波及することを期待します。
 
 
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