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4 これらからのアカアマダイ調査
 以上に述べた京都府沿岸域におけるアカアマダイの生活や漁業の実態調査は、20年以上も前に実施されたものであり、その後アカアマダイ漁業を取り巻く環境は変化してきています。また、(社)日本栽培漁業協会宮津事業場において、これまで非常に困難であった本種の種苗生産も軌道に乗りつつあり、生産された人工産種苗を使用することにより、より効率的な調査研究に取り組むことも可能になると考えられます。
 そこで、今後京都府として、アカアマダイの資源管理や栽培漁業技術を開発するためには、当面、どのような点に重点を置いて調査研究を行う必要があるのかを、次のように整理してみました。
(1)漁業実態について
 1 最近の漁業実態の把握(特に漁業者の高齢化による漁場等の変化)。
 2 漁獲物の体長組成や銘柄別漁獲尾数の把握。
 3 漁連を通らない市場外流通実態の把握。
(2) アカアマダイの生活について
 1 アカアマダイの幼魚、特に満1歳までの生活実態(成長、分布、移動、食性等)の把握(幼魚の効率的な採集漁具の開発を含む)。
 2 アカアマダイの生活場所と底質との関係(特に、底質と深く関わっている餌生物との関係)の解明。 
(3) アカアマダイの栽培漁業技術について
 1 アカアマダイは非常に神経質な魚種であることから、アカアマダイにやさしく、かつ効率的は大量放流手法の検討。
 2 肉質が柔らかく、穴に潜って生活することから、より効果的な標識方法の検討。
 3 種苗生産技術が一定確立されたことから、効率的な中間育成技術の検討。
 以上のような内容について重点的に調査研究を重ね、アカアマダイの資源管理や栽培漁業技術が一日も早く確立できるように努力していきたいと考えています。
 
 平成12年10月1日に網野町八丁浜で開催された第20回全国豊かな海づくり大会で、アカアマダイは全国で初めて放流魚種としてとりあげられ、華々しいデビューを飾りました。海づくり大会における本種の放流行事には、種苗生産技術の開発に長年取り組んでこられた(社)日本栽培漁業協会宮津事業場の方々の努力に対する敬意と、アカアマダイの栽培漁業化に対する漁業者の方々の熱い想いが込められていたのではないかと思います。
 海洋センターとしても、アカアマダイの栽培漁業化への漁業者の強い要望にできるだけ早く応えていけるように、これまで解明されていない本種の資源生態について重点的に調査をするとともに、当面、種苗生産技術の開発を担当される(社)日本栽培漁業協会宮津事業場と共同体制で調査を実施していきたいと思います。
 今後、アカアマダイの調査を効率的に実施するためには、漁業者の方々の御協力が不可欠であると考えられますので、一層の御指導と御協力をお願いします。
 
 
  
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