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(2) 陸上水槽での飼育試験

  クルマエビの尾肢を従来の方法で横方向に切除しても、約1ヶ月後にはほぼ元の形と大きさに再生します。しかし、必ずしもすべての個体の尾肢が完全に回復するわけではなく、詳しくみれば尾肢の長さや幅が異なる個体もいます。そこで、宮津エネルギー研究所の陸上水槽において、尾肢の切除部位を変えるなどの切除方法を工夫しながら標識エビの飼育試験を行いました。そして種々の試行錯誤の結果、外肢(大きい方の尾肢)を縦方向に切除して、その外側部分を取り除くと、外肢は切除前とは異なる形状に再生することが判りました。さらに、この方法による尾肢の形状が異なる個体の出現率は約97%と極めて高く、標識手法として極めて有効性が高いことも判りました。
 切除した外肢は、多くの場合、下の写真のように過剰に再生し、切除していない方の外肢とは形が違うため、一見しただけで判別が可能です。尾肢の変形パターンは様々ですが、総じて従来の尾肢切除標識(横切り)よりも視認性に優れ、誰でも容易に見分けることが出来、放流効果をすぐに実感できる意味においても優れた標識と言えるでしょう。
  この標識方法は体長50mm以上のクルマエビで可能であるため、放流種苗にも適用でき、放流後の種苗の追跡等により放流効果実証に大いに役立つことが期待されます。
外肢の切除部位と、過剰に再生した外肢

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