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(2) TACだけで資源は管理できるのか?

 TACは漁獲できる上限の数量を制限することから、「乱獲」の防止には有効と考えられます。しかし、底びき網によるズワイガニ漁のように「混獲」という問題に対してはどうでしょうか。決められたTACを守ることは当然大事なことですが、ズワイガニの資源管理という観点ではTACだけでは必ずしも十分とはいえません。

  極端な話ですが、仮にある魚種のTACが100トンであったとします。この100トンをある程度成長した大型魚を中心に漁獲するのか、あるいは未成熟な小型魚を中心に漁獲するのか、同じ100トンの漁獲でも資源に与える影響は全く異なります。このような場合には、TACだけではなく、資源管理の立場から体長制限を設けるなどの措置が必要となります。また、親魚が産卵場に濃密に分布し、そこに多くの漁船が集中して操業するような場合には、その海域の一部を操業禁止にしたり、産卵期の一定期間の操業を禁止にしたりすることが重要となります。

  ズワイガニに限らずどのような魚種でも、資源管理はTACだけといった画一的な手法だけではなく、その魚がもつ生物特性、資源の状況および漁業の形態などに応じた、きめの細かい管理方策が必要と考えます。


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