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おわりに

   この冊子は、ホンダワラの種苗生産技術、海面養殖技術について、海洋センターが行ってきた試験研究の成果をまとめたものです。今回紹介した技術は、当センターが全国にさきがけて独自に開発したものです。これらの技術を漁業者の皆さんに理解していただき、できるだけ多くの人にホンダワラ養殖に取り組んでいただきたいと思っています。季報第77号「磯根資源の積極的利用」でも紹介しましたが、それぞれの浜の資源や漁場を積極的に利用して豊かで活力のある浜づくりを目指していただきたいと考えています。ホンダワラ養殖は、底質が岩盤や転石などで磯根漁場として利用されている場所よりも砂地で行う方が良いのです。したがって、浜がより有効に利用できることになります。
 すでに、京丹後市丹後町竹野地区、舞鶴市田井地区については、区画漁業権が設定され、ホンダワラ養殖が始められています。他地区でも養殖に適した場所があれば、積極的に取り組まれてはいかがでしょうか。海洋センターでも種苗生産の効率を向上させ、より安価な種苗を安定して供給できるよう、そして、良質のものをより多く収穫できるよう技術開発を行っていくことにしています。
 海藻養殖は、魚類養殖とは異なり、餌や糞(ふん)で海を汚すことはありません。むしろ、海藻には地球温暖化の原因となる二酸化炭素を吸収し固定するとともに、窒素やリンなどの栄養塩を吸収して海域の富栄養化を防ぐといった機能があります。京都府では新京都府農林水産構想において平成22年までに10ヘクタールの藻場を造成することを目標にしています。藻場造成の目的の一つは海藻による環境の浄化ですが、ホンダワラなどの海藻養殖においても同様の役割が期待できます。
 人の健康と地球の健康。どちらも大事です。京都の海でホンダワラ養殖が盛んになることを願っています。


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