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アマモ

学名 Zostera marina Linne
分類 単子葉植物綱オモダカ目アマモ科アマモ属
分布  アマモの砂地に生育します。生育には十分な光が必要なので、透明度が低い舞鶴湾などでは2mぐらいの浅いところまでしか分布していません。しかし丹後半島の若狭湾側では、海水がよく透き通ることから水深8mぐらいまで分布しています。
 京都府沿岸では久美浜湾、宮津湾、丹後半島の若狭湾側などでよく見られます。
生態  京都府沿岸のアマモは多年生で、季節によって密度や背丈は変わりますが、一年中アマモを見ることができます(写真左)。アマモの繁殖方法は、種子で増える方法と竹のように地下茎を伸ばしそこから地上へ発芽する方法があります。
 京都府沿岸のアマモは2〜3月ごろに成熟するための枝(生殖株といいます)が伸びてきて、4〜5月に花が咲き、5〜6月頃に種ができます。生殖株が枯れて海底に落ちたアマモの種は(写真下)、その年の12月頃発芽し、これらは実生株(みしょうかぶ)と呼ばれます。
 一方、地下茎から発芽する株には、成熟しない株(栄養株といいます)と成熟する生殖株があります。
 12月ごろから翌年の初夏までの間には、これらの株が次々と発芽・伸長するため、濃密なアマモ群落がみられます。
濃密なアマモ群落 アマモに形成された花
濃密なアマモ群落
(2002年6月21日 舞鶴湾で撮影)
アマモに形成された花
(2005年5月13日撮影)
アマモの種
アマモの種 長さは約3mm
(2002年8月21日撮影)

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