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2 未利用資源の利用

(1)ウニ類
 京都府沿岸に分布するウニ類のうち、ムラサキウニは岩のくぼみや隙間に多く見られますが、バフンウニやアカウニは、岩の下にいるので潜水しなければ漁獲できません(写真4)。バフンウニは、福井県では「越前ウニ」と呼ばれて珍重されていますし、アカウニはウニの中でも最高級品です。また、季報第68号で紹介しましたように、キタムラサキウニは流れ藻などを餌とした短期間の飼育で身入りも味も良くなります。このウニは、名前が示すように主に北の海に分布しています。冷たい水を好んで水深50m以深にも多く生息するようです。夏場に身入りが良くなるのですが、京都府では水温が高くなるため深い所の岩の下へ移動します。水温の低下する春先には浅場の岩の上に移動するので、容易に漁獲できます。キタムラサキウニは年によって分布量が大きく異なりますが、大型のウニで、殻付きのまま出荷できますので、積極的に利用すべきだと思います。

写真4 岩の下に生息するアカウニ(左)、バフンウニ(右)
写真5 ウニ類が多く生息し磯焼け状態になっている

  京都府の北丹地区では、バフンウニなど比較的ウニ類をよく利用していますが、その他の地区ではほとんど利用されていません。ウニ類は漁獲しないままでいると、増え過ぎて海藻を食べつくすことがあります。新しく生えてきた海藻も食べてしまうので、海藻が育たなくなる「磯焼け」と呼ばれる現象が続きます(写真5)。このような状態では、ウニが十分に餌を食べられないので身入りが悪く商品価値の低いものばかりになってしまいます。加えて、小型のウニも育ちません。ウニ類の資源は適度に利用しないと資源としての価値が低くなるのです。ウニ類の身入りの状態は、その場所での海藻の繁茂状況によって大きく違っているので、各地先で身入りを確かめながら、潜水漁法により積極的に利用していただきたいものです。また、ウニの種類によって身入りや味の良い時期がそれぞれ異なりますので(表1)、計画的に利用しましょう。


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