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魚礁の蝟集力

丹後海の34海区(マダイの里付近、図1)で魚探による魚礁域と平場(魚礁の設置されていない海域)で魚の蝟集(集まり程度)状況を季節別に比較調査をしました。
図1 調査海域図
 調査の結果から、魚の蝟集状況は図2のようになりました。魚の蝟集確率[魚礁域:(蝟集確率=魚礁域で魚群の確認された回数/魚礁域を航行した回数)×100、平場:(蝟集確率=平場で魚群の確認された回数/平場を航行した回数)×100]は、各季節とも魚礁域では平場と比較して高くなっていました。魚礁域は平場と比較して春季(4月)は7倍、夏季(7月)は4倍、秋季(9月)は5倍、冬季(2月)は2.2倍の蝟集する効果があり、四季を通して魚礁域には多くの魚が集まることが示されました。また、同じ魚礁域であっても、春期から夏季にかけては秋季から冬季にかけての季節と比較して蝟集力が高いことも分かりました。今回の調査では魚種の判別は出来ませんでしたが、今後は魚礁に蝟集する魚種を明らかにし、季節毎に魚礁をよく利用する魚種を特定していきたいと思います。
図2 魚礁域と平場での魚群の蝟集する確率の比較

 次に、調査で得られた魚探の記録から、魚礁域と平場に蝟集する魚群の大きさを季節毎に比較してみました(図3、魚群の大きさ=魚群反応面積/探査水量)。その結果、魚礁域では平場と比較して、春季は5倍以上、夏季は2倍以上、秋季は13倍以上、冬季は10倍以上と春季から冬季にかけての全ての季節で大きな魚群が蝟集する能力の高いことが分かりました。また、魚礁域に蝟集する一つの魚群の大きさは冬季に大きく、春季に小さいことも分かりました。したがって、春季は魚礁に魚類は蝟集しやすいがその魚群は小さく、冬季は魚群は蝟集する確率は低いが、蝟集すれば大きな魚群であることになります。

図3 魚礁域と平場での魚群の大きさ比較


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