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「生活共感・感動創造」京都観光戦略プラン 中間案

「生活共感・感動創造」京都観光戦略プラン中間案への意見募集期間は終了しました。

御意見をお寄せいただきありがとうございました。

いただいた御意見につきましては、これに対する京都府の考え方を整理したうえで公表することとしています。

策定の趣旨

(京都観光の役割と責務)

 観光は、世代や国の内外を超えて歴史や文化、自然などを体感することができます。
京都は我が国の文化の中心であり、いつの時代においても多くの人々を魅了してきました。世界有数の観光地である京都は、自らの持つ価値を再認識し、京都の新しい観光哲学を確立する必要があります。そのためにも、京都の観光資源を全て洗い出し、京都ならではの新たな観光モデルの創造が必要です。 

(国の動向)

 国においては、観光立国をめざすという基本理念を掲げて、平成18年12月に、「観光立国推進基本法」が成立し、平成19年6月には、「観光立国推進基本計画」が策定されました。また、「観光圏の整備による観光旅客の来訪及び滞在の促進に関する法律」が平成20年7月23日に施行され、広域的に連携した「観光圏」の整備を行うことで、観光客が長期滞在できるエリアの形成を目指すとともに、平成20年10月1日には「観光庁」が設置されるなど、観光立国を総合的かつ計画的に推進するための体制が整備されてきています。 

(京都府の動向)           

 京都府においては、新京都府総合計画の観光8,000万人構想(2010年に府内観光入込客数を8,000万人にするという構想)に基づき、国内外からの観光誘客の拡大のための多様な施策を推進してきました。
 これまで、アクションプランに基づき「観光都市ケータイサポート事業」や「観光未来づくり事業」、「YOKOSO KYOTO プロジェクト事業」などの事業を推進するとともに、観光政策監の設置、京都観光振興会議の設立など、観光振興の推進体制の整備を進めてきたところですが、平成19年度のアクションプランでは、「地域自らが京都観光を担う観光推進体制の強化」や「京都ならではの感性豊かな観光人材の育成」などを施策展開の方向とし、今年度、京都府観光連盟の組織体制・観光推進体制の強化、京都観光未来塾推進事業などに取り組んでいます。

(京都観光の方向性) 

 京都観光の持続的な発展のため、時代の流れとニーズの変化(心の充足、自然との共生への希求等)を的確に捉え、将来を見通した取り組みの強化が必要です。
 本年度のアクションプランでは、観光振興施策の今後の方向性を明確にしたうえで、京都観光の質と観光客の満足度の向上のため、京都の持つあらゆる観光資源の再評価と一層の活用を図るとともに、来訪者に優しく、地域と来訪者が共に満足する観光地づくりを検討しました。
 これらの検討結果に基づき、今後、世界の観光をリードする京都らしい観光モデルを創造して、京都府の観光ブランドを確立します。 

現状と課題

(1)現状

 京都府の観光入込客は12年連続して増加するなど順調に推移していますが、京都
市を中心とした観光が主流で、府域への展開が不十分な状況となっており、今後は、観光の質や満足度と経済効果を高めるため、京都府の観光施策の方向性を明確にする必要があります。
 京都市では、観光入込客数は順調に増加していますが、客層やニーズはますます多様化の傾向にあり、リピーターが多い観光客のニーズに応え、さらに質と満足度を高めるための検討が必要です。
 丹後地域は、観光資源が豊富であり、取組も積極的に展開していますが、観光入込客数は停滞しており、今後一層の入込客拡大に向けた新たな観光モデルの構築が必要と考えられます。
 中丹・南丹・山城地域では、各地で地道に取組が展開されており、入込客は10年間で3割増加していますが、各地域での資源の活用とプロモーションの適切な展開に向けて、受入体制の整備、ターゲットとニーズの明確な把握が必要です。 

(2)課題

 京都府では、これまでから様々な観光振興施策に取り組んでいましたが、京都府の観光ブランドを戦略的にアピ-ル出来ていません。
 京都の観光哲学の確立と共有化が必要であり、産業振興や地域活性化を推進する観光のあり方や持続性のある質の高い観光とするために何が必要かを明確に示すことが重要です。 
 環境と生活を学ぶ世界モデルが京都にあることを明確にし、その観光的価値を認識したうえで、世界に向けた発信と受け入れに関する取組が必要です。
 多様化・深化する来訪者のニーズやターゲットに対応した観光モデルの開発力や満足度の向上のためのニーズの把握、的確な情報提供、プログラムの開発、受入体制の整備が必要です。
 魅力を倍増させ、感動を呼ぶため、観光資源と観光客をコーディネートする「人」が必要です。
 下に掲げるような京都の多面的な魅力(強み)を効果的に再編成し、一般化した観光から深みと広がりのある新たな観光モデルの創造が必要です。
(1)歴史遺産 (2)自然、景観 (3)伝統行催事 (4)伝統文化 (5)伝統工芸 (6)食文化 (7)産業 (8)学術、研究 (9)くらし (10)もてなし

今後の施策展開の方向

(1) 京都府の観光ブランド確立に向けたキャンペーンの実施
 人類共通の価値・「日本の心」に触れる京都

 京都府の観光ブランドを確立し、京都観光の一層の振興と質の向上を図るため、 そのコンセプトを明確に示し、もっと深く、もっと広く、知れば知るほど、さらに魅力的な京都を国内外に広く認知、浸透させるキャンペーンを実施します。 

京都府の観光ブランドのコンセプト
・心の充足と安らぎを求める人々が、日本人が愛しんできた景観や生活様式を現代 に残す京都に「心のふるさと」を感じ、自分をとりもどす観光
・上質な時間の過ごし方と知的満足を求める人々が、歴史と伝統が生み出す「本物」に出会い、奥深い魅力を理解し、人生の味わいを深める観光
・様々な旅を楽しみたい人が、都の歴史と密接な関係を保ちながら特徴ある文化を 育んできた丹後、丹波、山城の各地域の多様で個性的な「風土」に触れ、旅の楽
しみを拡げる観光
・ 持続可能な社会を目指す国際社会の人々が、人間性豊かな文化、自然と共生する 思想、伝統と先進が融合した産業など「人類共通の価値」を発見し、地球の未来 を考える観光 

(2)時続可能な京都観光に向けた着地型(※)の情報発信や商品化の推進

 京都への憧れを、一過性ではなく持続可能なものとするために、発地型観光に依存せず、地域を良く知り、愛着を持つ人々が主体となった着地型の情報発信や商品化を推進します。

 (3)観光が地域の産業振興や活性化をリードするための取り組みの強化をします。

 観光が産業振興・地域活性化の推進役として効果的に機能するため、地域の産業資産の活用やまちづくりとの連動を推進します。

(4)来訪者に優しい京都ならではの「おもてなし」の充実

 京都ならではの「おもてなし」の文化を生かし、京都の玄関口にふさわしい総合案内所の実現や最新の情報通信技術を活用したサービスの提供等を推進します。

※着地型(観光):東京等の出発地の旅行会社が企画し、送客する旅行プランを「発地型」と呼ぶのに対し、観光客を受け入れる観光地(到着地)側が企画した観光

重点施策

(1)京都府の観光ブランド確立に向けたキャンペーンの実施
 人類共通の価値・「日本の心」に触れる京都

 京都府の観光ブランドを浸透させ、その魅力を、もっと深く、もっと広く知って もらうため、コンセプトを的確に表現したキャッチコピーとロゴマークを作成し、関係団体等と連携しながらポスター、パンフレットをはじめとするあらゆる媒体を通じて、継続的に広くアピールするなど、最高の品質をブランドイメージとする京都にふさわしい質の高いキャンペーンをします。

(2)持続可能な京都観光に向けた着地型の情報発信や商品化の推進   

1,着地型観光のプラットホーム「京都・心の旅推進フォーラム(仮称)」の構築

 京都に造詣が深い有識者と旅行業者等による着地型観光のプラットホームを組織し、京都の価値を世界に伝える着地型観光情報の発信と滞在型観光の商品化を促進します。
[着地型観光の具体的なテーマ(例)]
 ・伝統的な日本文化が持つ深い人間性(もののあわれ「一期一会」、職人の心
 ・生活と環境が一体となった京都の暮らし(江戸時代から続く京都のエコ生活を体験)

 ・京都の生活・文化・産業等の底流にあるもの(「温故知新」、「もったいない」等)

 ・京都の旬の味(京都の農林水産業と旬の食材、食文化)

2,京都の「人」が伝える「ほんまもんの京都」情報

 京都のオピニオンリーダーが起稿し、雑誌への連載、出版等により京都の真の魅力を発信します。

3,着地型旅行業者の起業支援
 プラットホームをベースに新たに着地型・滞在型観光商品の造成、販売を行おうとする者(第二創業を含む)に対し、「きょうと元気な地域づくり応援ファンド」の活用等により支援します。

(3) 観光が地域の産業振興や活性化をリードするための取り組みの強化

1, 産業観光のプラットホーム「京都のものづくり観光ネットワーク(仮称)」の構築
 企業ミュージアム・工場・工房・職人・老舗商店・農林水産業者等の受け手側と旅行会社・交通事業者等の送り手側が入った 産学公連携によるプラットホームを構築し、京都南部高度集積地区等の先端企業や伝統産業を有する京都市、関西文化学術研究都市等を有する南部、多くの工業団地を有する中部、農林水産業を有する北部を含めたコーディネートを実施します。
2,観光資源の再編とテーマ別の展開
 既存の資源を「産業」の視点で再編成し、プラットホームによる着地型産業観光の展開を進めます。

[産業資産を活用した展開(例)]
 ・琵琶湖疏水(日本の近代産業の礎)
 ・伝統と先進の融合(独創的技術で成長する先端産業と伝統の匠の技)
 ・一子相伝の老舗めぐり(オンリーワンの技術・商品を伝える老舗のこだわり)
 ・映画の都・京都(現在まで続く日本映画の制作拠点)
 ・京野菜と京料理(京野菜の農業体験と京野菜マイスターのレシピ)
 ・海とともに暮らす丹後の生活(漁業体験、海の食材等

3, 企業コンベンションの誘致
 プラットホームが開発した産業観光プログラムを積極的に活用し、グローバル企業等のコンベンションやインセンティブツアーを誘致します。

4,観光を推進役としたまちづくりモデル事業の実施

 モデル地区の産業、まちづくり等の関係者と旅行業者、交通事業者等によるプラットホームの構築と、推進のためのインセンティブを検討し、地域の特性を観光の視点で再編成する「観光まちづくり推進モデル事業」を実施します。
[モデル地区(例)]
 ・西本願寺と東本願寺周辺で発展した伝統産業とまちなか観光(平成23年大遠忌)
 ・京都府立植物園を核とした緑と文化の観光
 ・西山の歴史・文化と竹を生かした観光
 ・茶でつながる文化と景観の山城観光
 ・山陰本線複線化を契機とした南丹地域のエコとウエルネスの観光
 ・天橋立観光と連携した宮津城址周辺のまちなか観光 

 (4)来訪者に優しい京都ならではの「おもてなし」の充実

1, 多様なニーズに対応する総合観光案内所の実現
 案内とともに、来訪者の多様なニーズに対応可能なコンシェルジュ機能も充実します。また、市町の観光案内所、関西各府県等の観光案内所間のネットワーク構築による府域を含むリアルタイムの情報収集と提供を進め、食や土産品等を含めた旬の情報のきめ細かな提供を図ります。

2,最新の情報通信技術を活用したサービスの提供とマーケットリサーチの強化
   「おもてなし de 開国プロジェクト(ユビキタス特区事業)」等との連携による多言語による案内機能、自動翻訳機能等を有する携帯端末の活用や、民間の口コミサイト等と連携した京都観光の評価とニーズの把握を進めます。

<参考>

平成20年度検討委員会メンバー

坂上 英彦 (京都嵯峨芸術大学芸術学部教授) 座長
北富 洋二 (京都商工会議所産業振興部長)
土居 好江 (NPO法人遊悠舎京すずめ理事長)
滑田 教夫 (有限会社京都旅企画代表取締役)
山﨑 浩孝 (ワインとお宿千歳代表)
横山 健一郎 (株式会社東山ホールディング ハイアットリージェンシー京都 総支配人)
王 小娟   (財団法人国際観光サービスセンター 関西観光情報センター所長 )
〈特別委員〉
須田 寛   (東海旅客鉄道株式会社相談役)

検討委員会の開催状況

第1回検討委員会 7月23日(水曜日) 京都観光のあり方等に関する意見交換( Wordファイル ,28KB)

第2回検討委員会 8月4日(月曜日) 検討テーマに関する具体的なアイデア( Wordファイル ,36KB)

第3回検討委員会 8月19日(火曜日) アクションプラン中間案(素案)の検討( Wordファイル ,28KB)

第4回検討委員会 9月19日(金曜日) アクションプラン中間案の作成( Wordファイル ,30KB) 

募集期間

平成20年10月20日(月曜日)から平成20年11月14日(金曜日)まで

意見の提出方法

  • E-mailによる提出:
      アドレス kanko@pref.kyoto.lg.jp
  • 郵便による提出
      宛  先 〒602-8570
            京都府商工労働観光部観光課 宛
  • ファックスによる提出
      送信先 075-414-4870 
  • 電話による意見提出は、ご遠慮いただきますようお願いします。
    なお、提出されたご意見の内容を確認させていただく場合がありますので、差し支えなければ住所、氏名、電話番号もご記入願います。

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